Vignamaggio@Greve in Chianti

通常は平日、しかも週に2〜3回しかレストランサービスをしないVignamaggio。しかし、撮影のために無理矢理営業してもらう。とはいえ、我々のためだけに営業するはずはなく、しっかり他の予約も受けていました。日曜は絶対休むという旧来のイタリア人ぽくないところが、ここの特徴をよく表している。ビジネスにつながるかどうかを冷静に判断するのだ。

13年務めているという女性シェフの作るのは、味のしっかりとしたクラシックな料理。ペポーゾとか、鴨の胸肉のブドウソースとか、チーズとベシャメッラたっぷりのクレスペッレとか、肝の座った仕上がり。ロシア人の血を四分の一引くカメラマンは「これはうまい!」を連発。洋食好きで乳製品好きという人にぴったりの料理である。

メニューはフィックスで、前菜、プリモ、セコンド二つ、ドルチェの構成。セコンドはノーマルポーションが二つ続くという厳しさ。どう見てもアメリカ人向けだ。我々は頼み込んでハーフにしてもらったけれど、それでも晩ご飯は入りそうにない。夕方出かけたグレーヴェ・イン・キャンティの村で肉屋「ファロルニ」を取材する傍らサラミとチーズとこもキャン(こもかぶりキャンティワイン)1.5Lを購入、アパルタメントで反省会を開きながらの軽食でその晩はおしまい。mnm