Hosteria Giusti@Modena

モデナは、小じんまりと綺麗で、市場も整然としていて、安い洋服屋がある。そして、バルサミコやザンポーネの大手製造業FINIの本拠地であり、二つ星、一つ星のレストランが街中に集まっているという、結構、生活水準の高い町だ。

オステリア・ジュスティというヨーロッパで現存する最古のサルメリアが有名で、裏にある小さな小さなレストランは数年前から一つ星。星をとる以前に、たまたま席があるということで食事をしたことがあるけれど、今はもう予約なしでは絶対無理。

でも、サルメリアの隣にあるバールなら、いつでも誰でも入店可。丸テーブルが三つしかないここもまた小さなスペースだが、1900年初頭あたりのスパイス店の内装そのままの空間はものすごく居心地がいい。立ち飲みでスプマンテを頼むと、奥の厨房から自家製のサラミ入りフォカッチャやねじりグリッシーニのおつまみを持ってきてくれる。温かいフォカッチャの塩味は大盛りスプマンテの格好のお供。
どこかスノッブな感じがして、フィレンツェのトリュフパニーノの名店プロカッチにも似ているけど、客層がもっとのんびりしている。でも、スプマンテ立ち飲み一杯5ユーロと値段はプロカッチとがちんこ。アンティークな店で一時を過ごす”滞在料”みたいなものが入っているのかも。mnm