Alla Vedova@Venezia

陽もようやくとっぷりとくれた21時過ぎ、ヴェネツィアはカ・ドーロ周辺の夜はこれからはじまる。足が向くのはやはりアッラ・ヴェドーヴァ。例によってカウンター周辺には地元、観光客、外人含め約20人。こぶりなグラスのプロセッコを2杯、さらに白のオンブラを1杯、ミレッラからもらい、さらにミートコロッケ、といった感の定番つまみポルペッティーナ・ディ・カルネ、さらにさらにミートボールをトマトのスーゴで煮込んだポルペッティーナ・イン・ウミド+白ポレンタ+パンなどもらってカウンターでしばし立ち食い。これが私のアンティパスト。

席が空いたので再びプロセッコを頼むが、今度はグラスも上等、量も3倍以上。シャコ、アンチョビ、サルデ・イン・サオールなどの「アンティパスト・デル・ペッシェ小」をもらい、パスタは定番「スパゲッティ・アッラ・ブザーラ」。イストリア地方オリジナル、という説のこのパスタは唐辛子の効いたトマトソース+スカンピの組み合わせ。今回のスカンピは前回と違って新鮮だった。で、パスタはいつもながら少々茹で気味のスパゲッティーニ。毎度思うのだがヴェネツィアのオステリアで食べるパスタ・ルンガはオイル多く、茹で気味、な感がある。それも味のうちなのだけれど。

締めはカウンターでグラッパ・ディ・プロセッコ。甘く、華やか、ほんのり琥珀色、女性的な優しいグラッパ。

MASA