Dal Pescatore@Canneto sull’Oglio

北イタリアトラットリア巡りの中日に、料理研究家のA元先生お気に入りのDal Pescatoreへ。素朴な家庭料理がお好みで星付き系リストランテが苦手な先生だけれど、ここだけは別らしい。どの料理も伝統をベースに丁寧に仕上げられ、なによりも雑味のなさが素晴らしいという。

コースだとテーブル全員が頼まねばならないのでアラカルトで一人3品ずつ取ることにする。私は前菜を二つ、セコンドを一つ、その他の人は前菜、プリモ、セコンド。それとは別に、名物のカボチャのトルテッリを一つ、それを4人で分けることにした。私が食べたのは、豚足に豆のクリーム、うなぎのアグロドルチェ、スズキのアロスト柑橘風味。なんともバランスが悪いけれど、欲求の赴くままにオーダー。しかし、どれも一皿のなかできちんと均衡がとれた素晴らしい出来映えで感動。ミスオーダーがそうとも思えなかったから凄い。

それでも、うなぎはやっぱり酢ではその脂を完全に中和することはできないと思う。というか、脂の量自体は減っていないので食べた後にしっかりと残留感がある、と感じるのはニッポン人だからだろうか。帰りがけに、本棚にミシュラン初回本から現在まで50冊全てが並ぶのを発見。しかしその部分だけしっかり鍵がかかっていた。やっぱりね〜ほしがる人は絶対いるから。mnm