El ultimo dia@Barcelona

バルセロナ滞在最終日は山間の修道院へ。そこは「黒いマリア像」を一目見ようと敬虔なキリスト者もそうでないものもにわかピルグリムとなって訪れる地。果たして、隆起と浸食でカッパドキア状態になった特異な地形+目玉となるアトラクション(マリア様)のキリスト教テーマパークであった。

マリア像参詣は長蛇の列につき(それにしても夏のこのあたりは、ダリ美術館といい山奥の修道院といいどうしてこうもみんな並んでいるのでしょう?)断念して、広場の奥に設けられたバルへ。ハモンとトルティージャのボカディージョが陳列されていたのでそれらを注文する。

ハモンはこれといって普通だけれど、トルティージャはポテトサラダのように柔らかくて美味しいなどと思いながら食べていると、目の前でいかにも夏休みの女子高生のアルバイトといった風情のカマレラが火つけっぱなしのア・ラ・プランチャコーナーで何やら焼き始めた。

四角いいわゆるプレスハム、同じく四角いスライスチーズ、そしてまたプレスハムの順に重ね、隣で食パンを焼く。両面焼き上がったハム+チーズ+ハムをパンに挟んで木べらで押さえつけ、そのまま木べらで対角線で二等分して皿へ。

さらに、ブティファラ(生ソーセージ)とベーコンを焼き始め、隣に溶きほぐした卵2個分を流し、オムレツ風卵焼きを細長く作る。ボカディージョ用の小バゲットを横半分に割り、トマトをなすりつけて同じく焼き台で焙り、オムレツを挟む。ブティファラは表面にこんがり焼き色がついたらナイフでざっくり横半分に割って切り口を焼き台に押し付けるようにして焼く。ベーコンもなにもかも全てを皿へ。

さてそれはどこぞの常連(こんな修道院テーマパーク界隈にも常連らしき人は結構いる)の注文だろうと思っていると、皿ごと女子高生は奥へ消えていった。つまり、彼女のお昼ご飯だったのである。やけに丁寧に作っていると思ったら...。

バルセロナ最後の晩ご飯は、アジア料理「Wushu」。先日お昼に行ってとても美味しかったので記念すべきラストご飯をここで締めることにした。生春巻も焼きそばもナシ・ゴレンもとても丁寧に作られている。うずらのももの焼き鳥なんてマイ・ベスト・うずらとして後々まで脳内に記憶されるであろう。デザートはチョコレートアイスクリームのミロハス(ミルフィーユ)。薄い皮をぱりぱりとくずしてアイスクリームと一緒に...堪能いたしました。明日はバレンシアへ向けて出発。mnm