Olio di oliva、そしてGiorgio

昨年は出張続きでオリーブオイルの消費量が激減、買ったりいただいたりしたオイルのストックがたまりにたまっていたけれど、年明けから一気に消費して、ようやく補充しなきゃな状態に持ち込めた。本当は、料理研究家の有元葉子さん御用達のウンブリア産Marfugaが欲しいけれど、フィレンツェではそうそう見つからない。Mercato CentraleのContiでおすすめオイルを買うという手もあるけれど、あそこはお姉さんの売り込みがちょっと激しいので、のんびりと試飲させてくれるBottega dell’Olioに行くことにする。

トスカーナのオイルでは、Montenero d’Orciaの造り手FranciのVilla Magraが気に入っているが、今年(というか去年収穫のもの)は天候不順で不作だった故、出回る数が少ない。来月上旬に入荷するのを待つ間、Terre di Siena DOPのBardiを使うことにした。店主のおじさん曰く「ここのオイルの品質は毎年安定していて、今年もまずまずの出来」。トスカーナらしいフレッシュな青い果実の香りとナッツのような甘みとこく、後から微かにやってくるぴりっとした辛みのバランスがいい。レッチーノ種、フラントイオ種、モライオーロ種の混成、500mlで15ユーロ。他に試飲した500mlで20ユーロするChianti Classico DOP(名前失念。産地はSan Casciano Val di Pesa)よりも複雑味があって美味しいし、●rescobaldiのLaudemioのような強烈な個性を押し付けてこないので、疲れない。

Bardi1本購入したら、おまけにMichel Cluizelのチョコレートをくれました。マカロンのような形、5個入りで7.50ユーロ。高い...

同じSS.Apostoli通りのGastronomia Tassiniにも立ち寄る。店主のGiorgioは昨年大事故に遭い、再帰不能説もささやかれたが、杖も使わずに歩けるまでに回復。この店がなくなるかもしれないという不安はとりあえず解消された。よかったよかった。お祝いに(?)ワインを購入。お高いものばかり少数限定の品揃えゆえ、手の届く範囲で普通見かけないもの、というわけで、シチリアのMaurigi、Saia Grande2004、14ユーロ。同じMaurigiのCoste all’Ombraが好きで、どっちにしようか迷ったが(同じ値段なんだから両方買えばいいのに)、気分は赤かな?お祝いだし、といってもGiorgioと飲むわけじゃないんだけど。mnm