Dario Cecchini@Panzano

久しぶりのPanzano in Chianti。週末の午後なんていつも激混みの肉屋Dario Cecchini、覗いてみたら誰もない。ダリオ一人と店員の女の子一人が作業に勤しむのみ。イタリア人はみんな海行っちゃってるしなぁ、ユーロ高でアメリカ人は減ってるし、ダリオのお高い肉は倹約ヨーロッパ人には手が出ないし、というわけで並ばずにショッピング。peposo notturno(一晩かけて煮込むから)と、やわらかい塩味のporchettaを真空パックにしてもらった。

そういえば、メニュ・フィッソの週末のみの相席レストランSolocicciaに行ったのはいつだったか...と思っていたら、Mac Darioの文字が。マクダリオ。Darioの新しい食堂で、Solociccia同様メニュ・フィッソ、ただし、予約なしで12時から16時のいつでもOK、供されるのは2種類の定食、一つはMac Darioと称したメダイヨン状の肉250gのパン包み、ジャガイモのロースト、トマトとタマネギ、自家製ソース、トスカーナパン、水のセットで10ユーロ。ダリオ式ハンバーガーか。昨今、シェフ達による高級ハンバーガー作りが流行っているけれど、ダリオ式は要素分解系。もう一つはmenu d’accoglienza、ようこそメニュとでも呼べばいいのか、ピンツィモーニオ、キャンティ・スシ(生肉タルタル風)、キャンティ・マグロ(豚のオイル漬け)、ポルケッタ風アリスタ、コジミーノ(ミートローフ)、パンと水で20ユーロ。かなり腹いっぱいになりそうな気配。

そのほかにもOfficina della Bistecca(ビステッカ製造所)という60ユーロの定食を供す店、40〜50人のパーティができるパンツァーノの古城の「武器の間」(予約のみ)、ビステッカの移動学校(お声がかかればどこへでも。ニッポンでも!)などなど、ダリオの進撃はとまらない模様。「どの料理も、わたしの腹で作った」、つまり、自分が食べたいものしか出さないという肉屋による肉屋の料理、肉好きなら一度は試さないとね。mnm