マホメット2世@Pesaro

ペーサロ滞在最後の夜は第二会場AdriaticArenaにてロッシーニのオペラ・セリア「マホメット2世」をA新聞様のご招待で観劇。今回2本目はVerdi風歴史大河ものを思わせる重厚なオペラ。とはいえ随所にロッシーニらしい技巧がちりばめられた構成。その筋立ては「マエストロ」Zが「ロッシーニのオペラは観客自身がその善悪を判断する」と語るのとは対照的に登場人物も少なく明瞭簡潔。一幕最後の4重唱はこれぞロッシーニと思わせるような複雑怪奇、混沌のはじまり。ヒロイン、アンナの高潔さ、肝の太さはトスカを思わせる。

観劇後はいつものホテルのテーブルでマグロのカルパッチョ、カジキのシチリア風グリル。安い。MASA