週間サルデーニャ食卓日記

2009年10月26日(月)
Agriturismo Testone@Nuoro
ディープ・サルデーニャのディープなディープなアグリでリクエストしていたフィリンデウ見物の後、サルデーニャ人3人と日本人3人で対決ランチ。サ・メルカというフレッシュ・チーズ2種、自家製サラミ、パンチェッタ、プロシュート、パーネ・フラッタウ、リコッタ、グアンチャーレ・ディ・マイアーレ、パスタはどかんとトマトソースとリコッタこってりの手打ちパスタ「アリザンサス」、さらにセコンドは大鍋一杯の子羊の煮込みで太鼓腹トニーノとサシで勝負。ふう。

Agriturismo Testone@Nuoro
しばし水入り後、テストーネのお食べ地獄第二部再開。昼の残りのサ・メルカ2種(!!)さらに昼の残りのリコッタとグアンチャーレ(!!!)結局昼に残しても夜に出てくるのは家庭の食卓と一緒なのです。そしてトマトにサ・マルカをたっぷりとかけたインサラータ。そして本日のリクエスト、フィリンデウは子羊のブロードで。これにもとろけるチーズサ・マルカが一杯。ここで相方一人ダウンし、途中退場。残るは私と主人のセバスティアーノ、そして料理研究家A先生の3人。フィリンデウをクリアして終わりかと思いきや「セコンド食べる?」と来た。子牛のレバー、肺、横隔膜を煮たコルドゥーラとブロードを作った子牛のレッソ。さらにピンツィモーニオがどかん。こうなりゃどうとでもなれ、とエンジンに火を入れて完食、とまではいかなくとも全種類制覇。するとまたしてもセバスティアーノが「はい、ドルチェとフルーツです」とまたしても奥から何やら持って来た。しかしこの男、背は私より低いし体重も軽く20キロは少ないのに、これだけの食物がどこに吸収されるというのだ?グラッパを消化薬代わりに一杯、二杯。この男の剛胆ぶりとテストーネのディープぶりは間もなく発売(予定?)の「サルデーニャ本」でお楽しみいただける予定です。

2009年10月27日(火)
Al Tuguri@Alghero
約10年ぶりのアル・トゥグーリだが相方は全く記憶にないという。そういう私も料理の記憶は希薄。前菜盛りはインサラータ・デル・マーレ、薫製ウナギ・パイ、ヒメジの甘口マリネ、ツナ・マヨなど。パスタはこちらの名物でジッリに似たパルドゥーラスをバラクーダのスモークで。皆様の評判は今ひとつでした。

2009年10月28日(水)
Mare d’Inverno@Cabras
Crea Travellerの「パスタ紀行」にも書きましたチルコロ「マーレ・ディ・インヴェルノ」再訪。ツナとファジョーリ、ピリ辛タマネギ、メスのミニワタリガニ、タコサラダ、ペペローニ、ブリッダなどなどの前菜。次いでパスタは魚(なんでしょう?)のラグー・スパゲッティ。ここで隣のテーブルでクレア・トラヴェラーを見てる(読んではいない)地元サルド発見。セコンドは巨大な茹でたボラ(!!!!)、フリット・ミスト、さらに「これは店からのサービスです」と持って来てくれたのは舌平目のムニエル、パルミジャーノがけ×3。ご好意も時には困る場合がある。しかし茹でボラのすさまじい迫力。

Mistral2@Oristano
ここ数年オリスターノの定宿となってるミストラル・ドゥエのレストランでさくっと夕食。するとどうも見た顔が、先方もこちらにきづき「こんばんわ」ときた。そういえばこのカメリエーレ(ルイジ?)日本語少々たしなむのでした。インサラータ、プロシュート・エ・メローネ(ウリのような瑞々しいメロン)、フライドポテト、野菜グリルなどのあっさりつまみでカンノナウ。しめにContiniのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ。

2009年10月29日(木)
Su Cumbidu@Cagliari
カリアリに来たなら一度は行くカジュアル居酒屋ス・クンビドゥへ。例に寄ってサルデーニャ風まな板に乗った前菜はズッキーニ、ペペローニなどの温野菜、ペコリーノ・サルド、プロシュート、パンチェッタ、リコッタさらにカタツムリ、グアンチャーレ&タマネギ。メインはこんがり焼けたポルチェッドゥこと子豚の丸焼きとピンツィモーニオ。昼からエクストラヴァガンツァ。

2009年10月30日(金)
Zenit@Cagliari
カリアリ湾の外れにある一軒家レストラン。前菜はメスのミニワタリガニ、ウナギのパルミジャーノ焼き(!!)、カタツムリ、茹でムール貝、ムール貝のサラダ、タコサラダ。プリモにボッタルガのスパゲッティ(バター入り)とアサリのフレーグラ。さらにフリットミスト。サルデーニャ全般にいえること。魚介類が新鮮なのはいいけれど、胡椒、唐辛子、ニンニク大好きの人間としてはサルドスの性格のように控えめな味付けには時として少々物足りないことも。というような模様は近日発売(予定?)のサルデーニャ本にも書かれているはずです。MASA