炸裂、サント・エフィジオ

以前にも書きましたが毎年5月1日にカリアリで行われる「サント・エフィジオの祭り」は街をペストから救った奇跡の聖人に捧げられた聖なる祭りです。その行進はカリアリから殉教地ノーラの海岸まで延々と3日かけて行われるのですが、その参列者の身を飾り立てるのは美しい民族衣装コストゥーメ・サルドや伝統の彫金ジョイエッリ・サルディなどなどサルデーニャが誇る美しい手工芸品。

そして彼女らが手にする籠に入っているのは細かい細工を施した儀式パン、パーネ・リトゥアーレ、こうしたひとつひとつのキーワードを拾い集めて回るとディープなディープなサルデーニャの姿がおぼろげながら見えてくる、宗教的意味以上に文化的価値の高い祭りであります。こちらは2008年の祭りで見かけた聖母のようなサルデーニャ婦人。賛美歌を歌いつつ炎天下の道路を歩くその神々しい姿には魂が震えます。動画は同年の祭りの模様ですが、音が出ますのでお仕事中の方はボリュームを絞ってご覧下さいませ。MASA