SAPORITA NEWS

「Sardegna!」Count Downその5

有料コンテンツのお申し込みはこちらから
イタリア料理のストックフォト10,000点超

 

Sanbenedetto

以前「イタリアの市場を食べ歩く」(東京書籍2004年)にも書きましたが、カリアリのサン・ベネデット市場は売り場面積8000平米とイタリア最大の屋内市場。イタリアの地方を旅するとバーリ、アンコーナ、トリエステ、ルッカなど死にゆく市場を目にすることもままありますがこのサン・ベネデットは現役バリバリ。その中で売られている食材の豊富さと来たらそれこそおもちゃ箱をひっくり返してついでに万華鏡でのぞいたような、ジャクソン・ポロックもびっくり。絢爛豪華な豊饒ぶりなのです。
1階の魚売り場をのぞきはじめたらいつまでたっても階の肉、野菜売り場に到達できません。なにせスズキ、マダイ、クロダイ、イサキ、アジ、サバ、アンコウ、マトウダイとなんでもござれで、マダイと来たら横綱が優勝した時によく持つあれみたいな巨大サイズ。甲殻類好きならばイセエビ、手長エビ、クルマエビ、シマエビ、カニも各種様々。さらにムール貝、カタツムリ、得体の知れない巻貝、カジキにマグロにエイにサメにウツボにボッタルガにバッカラと写真をいちいち撮って回れば簡単に地中海魚類図鑑が出来そうな感じなのですから。
ようやくの思いで2階に上ればいきなり目の前にぶらさがっているのは半割、もしくは丸のままの子豚ちゃん。これはもちろん週末の食卓を飾るプルチェッドゥになります。ついでに馬肉屋あり、内臓屋あり、珍品満載のチーズ屋あり。ないのは場内食堂ぐらい。バルセロナのボケリアのようにカウンターで焼き魚を食べられる店ぐらい誰かやってくれないかね?
カターニアもそうだけれどこんな市場見た日にゃ、その近くにしばらくアパート借りて料理三昧の生活を送ってみたくなる。アクアパッツァに清蒸に丸焼きに闇鍋。実際この市場のすぐ脇に住んでる知人がおりまして、大げさな比喩でなくまさに市場と台所が直結した生活を送ってらっしゃるのです。うらやましい・・・。

匡克 池田
About 匡克 池田 (1167 Articles)
1967年東京生まれ。イタリア国立ジャーナリスト協会会員、フォトジャーナリスト。日本で出版社勤務後独立、1998年よりフィレンツェ在住。「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「フィレンツェ美食散歩」「伝説のトラットリア、ガルガのクチーナ・エスプレッサ」など著書多数。2011年に池田愛美と株式会社オフィス・ロトンダ設立。国際料理コンテスト「Girotonno2014」「Cous Cous Fest2014」で日本人初の審査員となる。 http://www.office-rotonda.jp https://www.facebook.com/ikedamasa

Leave a comment

Your email address will not be published.




CAPTCHA


error: