「Sardegna!」その7男籠、女籠

サルデーニャ伝統の籠には男籠、女籠というものが存在します。前者は基本的に柳や葦などを使って男が作る、野外仕事にも堪えうる頑丈な籠。伊勢エビ漁師が自ら作る簗などがこれです。というのもサルデーニャの伊勢エビ漁は生態系を破壊するプラスチックなど人工素材での漁が禁止されているからだそうです。一方女籠とは家事の合間に女性が家で編むような、祭りの時に菓子やパーネ・リトゥアーレを入れたり、家の中で使うような小さめの籠。どちらも現在作れる人は年々少なくなっているおり、巨匠マリアライモンダのように>TVを見ながらでもおしゃべりしながらでもできるというノールック編みなど熟練の技は今や希有。手作りならではのあたたかみがエネルギーとなってサルデーニャの青い空に放射されます。MASA