「Sardegna!」その8カタツムリ

スローフードのシンボルでもあるカタツムリですが、ここサルデーニャでは日常の食卓に上ります。サンベネデット市場にもカタツムリを売る店がありますが、こちら1階鮮魚コーナーでなく2階の精肉売り場にあるのはやはりカタツムリでは貝でなく肉扱いされているからなのでしょう。しかし料理法としては魚料理のそれに近く、前菜で食卓を彩る際に多いのは茹でてからローリエ入りのトマトソースであえる食べ方。これを爪楊枝でほじくりだしながら食べるのは日本でつぶ貝を食べる時に似ていて、食卓から会話が消え、ワイングラスに手を伸ばすのも忘れて皆一様に黙々とカタツムリほじりに没頭してしまうのです。こちらはカリアリのチェントロにある「サ・ドム・サルダ」のカタツムリ。ローリエが効いた酒の肴です。

ちなみにカタツムリではイタリア語では単ルマーカ、複ルマーケ。仕事が遅い人のことをやはりルマーカ、もしくはさらに強い軽蔑をこめてルマコーネ、なんていったりしますが良い子のみんなはまねしないように。同名のパスタもありますな。MASA