週間食卓日記@Firenze

2010年7月某日 Buca dell’Orafo@Firenze
例の料理教室もあり、日本に戻る大食いKちゃんの壮行会はブカ。アンチョヴィ&バター・トースト、花ズッキーニのフリットを前菜に続いてウサギのラグーのスパゲッティ。こちら私の最近のブカでのお気に入り。セコンドはグロッパ・スカロッパータ。ブカの十八番は「グランペッツォ」など、中は血が滴るようなアル・サングエだけど、外はかりっとさくさく、というような非常に食べごたえある肉料理が多いが、こちらもそのひとつ。グロッパ(腰肉)をスカロッピーナのように薄切り、つまりタリアータのようなものですが、こちらもほのかに火が通った赤身の肉は脂っ気ゼロ。非常にさっぱりとした食べ口。しめはグラッパ&アマーロ。途中「これ飲めや」と元ガルガのカメリエーレ、サンドロが差し入れてくれたのは「ペトリュス」という名前はもちろん、味もすさまじいリキュール。

2010年7月某日 農家@Toscana
撮影で出かけたトスカーナ某所の農家の台所にて撮影用料理のおすそわけ。パンツァネッラ、ブルスケッタ、ゆでいんげん&ズッキーニ、ローストビーフ、クロスタータ・ディ・マルメラータで、農夫とともにシンプルな午餐。ローストビーフの焼き加減、塩梅が絶妙で夜は「肉の日」だというのに一枚、また一枚とフォークが出る。午後は天も泣け、地も喚け、というようなすさまじい大雨で、フィレンツェに戻る途中GSに車をとめて避難。夕方のニュースを見たらフィレンツェ市内もゲリラ雨で結構被害が出たような。

2010年7月某日 GARGA@Firenze
引き続き夜はペルバッコ主宰の毎月29日恒例「肉の日」@ガルガに参加。今回はホールを仕切るイヴァンの寛大な采配により激安での開催。ポルトガル産アンチョヴィ、ポルチーニのクロスティーニとヴィリアッカのクロスティーニ、プロシュート、サラミ、フィノッキオーナのサラミ盛り、セコンドは仔羊のローストに同じくロースト・ポテトが山盛り&最近いつの間にかメニューに登場するようになったTボーン・ビステッカ。ドルチェはチーズケーキで食後酒はグラッパの大瓶が一本どかん!!こんなに飲むか!!と思いつつ総勢8名で気づけば瓶は半分ほどに。おお怖。帰りがけにはまたしてもすさまじい土砂降りの雨。ちなみにこの会の模様はこちらでどうぞ。

2010年8月某日 HANAMI@Firenze
ただ今イノ&ブカ・デッロラフォで修業中の女料理人Sト連れてVolpi e l’Uvaで泡×1、赤×2、サルシッチャのクロストーネ、サラミ&チーズ盛りという例によって多め(?)のアペリティーヴォの後は中国人男性が握る和食店HANAMIへ。サーモンとイクラ、海老フライを巻いたタイガーロール、鉄火巻き、茎わかめ、海藻サラダ。最後の2つは皆大量に残す。

2010年8月某日 居酒屋MASA@Firenze
ガルガ・シェフ、エリオ・コッツァを自宅に招いての晩餐。エリオが差し入れてくれたマグロとボッタルガで作ったマグロのカルパッチョ・カブラス風、アンチョビのレモン・マリネ・エリオ風、スズキの西京焼、焼き鳥(ネギマ&ネギ抜き)、レッソを使い圧力鍋で煮込んだポトフ風肉じゃが、ジャコ飯、桃といただいたジェラート三種(マンゴー、ピスタチオ、アンズ)。スプマンテ×2、白×1、赤×3、パッシート×1。

2010年8月某日 居酒屋MASA@Firenze
中2日置いての居酒屋MASAは、今度はガルガ・シェフ、コッツァ令夫人をお招きして。シチリア産マグロの赤身の刺身、イワシのパン粉焼きカレー風味、子牛肉のもやし炒め、五穀飯、ティレニア海産アサリのみそ汁、塩こぶ(ふじっこ)。MASA