Tortino di Carciofi@SOSTANZA

このワンカットでどこの厨房かわかった人はディープなフィレンツェ・ラヴァーです。

六本木Aを卒業したS木嬢のリクエストもあり、「そういえばご無沙汰だったし、そろそろ食べたいかも」と昼食に赴いたのが、ここ。一人前ビステッカとトルティーノ・ディ・カルチョーフィについては、この店の右に出るものはないと思う、Trattoria Sostanzaです。

ピアスがお茶目な彼が作っているのが、トルティーノ・ディ・カルチョーフィ(アーティチョークのオムレツ)です。普通は、フリッタータとして薄くかりっと焼き上げちゃうものを、ここはふんわりと縁を立ち上げ、その内側はとろとろの半熟状に、まさに”ケーキ”な感じに仕上げます。

しかし、その全作業はすごくシンプル。あらかじめボイルしたアーティチョークの半割を4切れ用意し、卵3個をときほぐします。直径12〜13cmほどのフライパンに大さじ2くらいのオイルを入れて熱します。そこへ、粉をまぶしたアーティチョークを投入、フリット。塩をした卵を流し入れ、中心部の卵液がフライパンの縁のほうへ流れるようにフライパンを傾けます。傾いた先の卵液が固まったら60度くらい回して、を繰り返して、土手のような縁を作っていきます。全体に縁ができたら完成。全部で3分ほどのクチーナ・エスプレッサでございます。

カルチョーフィのフリットのこうばしさと、ふわっと盛り上がった卵。レモンを絞ると、卵独特のにおいが消えてランクアップ。しばらく食べないと禁断症状が出る一皿です。mnm