南仏土産

天気に恵まれた6月あたま、さらっとした空気とどっしりとした紫外線に日頃の外気不足を解消した南仏の旅は、まさに命の洗濯でありました。

訪れた先、Moustier Saint Marieはムスティエ焼きの里。イタリア人がもたらした焼き物技術を今に伝える、イタリアではすでに失われた繊細な絵付けを特徴とする器が名産です。

いかにもヨーロッパ的な、ある意味メルヘンな絵柄は性に合わないので、お店の隅っこのほうから引っぱり出してきたのが、白い釉薬をかけただけのお皿。絵が入っていない分お安いのも魅力。

アンチョビとかオリーブとか味の濃いものをちょっとだけ、という時に重宝しそうな手のひらサイズの器は、それはもう幾つあっても足りないというか。目についたらいつでもどこでも矢も楯もたまらず買ってしまうのは、豆皿贔屓の日本人のサガでしょうかね。mnm