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イタリアの絶景13 ラグーサ・イブラ

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シチリア南部にあるラグーサ・イブラは一度見たら忘れられない、もの悲しく美しい町である。紀元前3000年にはすでに人類が住み始めていたとされている。「イブラ」の語源はヒブラ・エライアHibra Heraia、つまり海岸線に入植し始めたギリシャ人においやられた先住民族シクリ人がきずいた要塞都市のことであった。1963年の大地震でイブラは一度がれきの山と化したが、当時の封建貴族たちはシチリアの魂であるこの地の再建に乗り出した。ラグーサ新市街からイブラへと続く下り坂の途中から見るイブラは、当時の荒廃がいまだ古傷のように残っており、その様はひりひりするほど痛く、荒々しいが、立ち枯れた花のように美しい。シチリアには空気も一変するような特殊な空間が多く存在するが、このラグーサ・イブラはその筆頭であること間違い無い。

匡克 池田
About 匡克 池田 (1167 Articles)
1967年東京生まれ。イタリア国立ジャーナリスト協会会員、フォトジャーナリスト。日本で出版社勤務後独立、1998年よりフィレンツェ在住。「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「フィレンツェ美食散歩」「伝説のトラットリア、ガルガのクチーナ・エスプレッサ」など著書多数。2011年に池田愛美と株式会社オフィス・ロトンダ設立。国際料理コンテスト「Girotonno2014」「Cous Cous Fest2014」で日本人初の審査員となる。 http://www.office-rotonda.jp https://www.facebook.com/ikedamasa
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