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Cous Cous Fest第1戦 モロッコVsチュニジア

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今回の世界クスクス選手権は基本的にクスクスを日常食としている国、地域のみが参加している。審査委員長パオロ・マルキはこういう「スペインにも参加を打診したことがあるが、クスクスは日常食ではないということで辞退された経緯がある。今回はシリアも招待したかったが政治的な問題もあり、かなわなかった。今回をきっかけに日本でもクスクスの興味が広がれば嬉しいが、あくまで参加資格はクスクスを日常食としている料理人であるため、思いつきのクスクス寿司では難しい。アラブ系、シチリア系、あるいはアフリカ系日本人シェフが参加してくれればとても興味深い参加になるはずだが」とのこと。クスクスを家庭料理として育った日本人シェフの参加が待たれる。

今回は参加10ケ国が2ケ国ずつ対戦、有料入場者が両チームのクスクスを試食後、10点満点で採点し勝者が決まるる。その勝者5ケ国のうち得点上位3ケ国が決勝に進み、「一般投票部門最優秀クスクス」が決まるシステムとなっている。それとは別に審査員11人が10点満点でプレゼンテーションMiglior Presentazione、オリジナリティMiglior Orginallita、最優秀クスクスMiglior Cous Cous、を採点。最高得点者に「審査員部門最優秀クスクス」が決まるという少々複雑なシステムとなっている。つまり一般投票による敗者であっても審査員部門では最優秀クスクスに輝くこともありえる、という2段構えの仕掛けになっているのだ。

第一戦はモロッコ対チュニジアという北アフリカ対決。とはいえモロッコ代表の若干20才の女性パスティッチエラ、ナバウイ・マイダNabaoui Majdaはアラン・デュカスの「ジュール・ヴェルヌ」の後、現在はモデナのミシュラン3つ星オステリア・フランチェスカーナで働くエリート。彼女が作ったクスクスは「モデナからシチリア経由でモロッコへ Da Modena al Marocco passando per la Sicilia」というタイトル。干しぶどう、オレンジ、ナツメ、ケイパー、アーモンドなどを使った甘いクスクスだ。

一歩チュニジア代表のモハメド・マブルークMohamed Mabroukはクスクスのアランチーノで登場。クスクスをシチリアのストリートフードに変えたそのプレゼンテーションにシチリア人の票が集まり8.92対8.91という0.01ポイント差でチュニジアが勝利。パオロ・マルキは「いきなり大接戦で今回のレベルの高さを物語っている」と評した。個人的にはどちらもデリケートなお味、という表現をネガティヴに使うべくパンチ不足だったがシチリア性を加味したアランチーノのプレゼンテーションの勝利。SAPORITAの採点は以下の通り。

プレゼンテーション  モロッコ9  チュニジア8

オリジナリティ    モロッコ8  チュニジア10

最優秀クスクス    モロッコ8  チュニジア8

 

匡克 池田
About 匡克 池田 (1161 Articles)
1967年東京生まれ。イタリア国立ジャーナリスト協会会員、フォトジャーナリスト。日本で出版社勤務後独立、1998年よりフィレンツェ在住。「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「フィレンツェ美食散歩」「伝説のトラットリア、ガルガのクチーナ・エスプレッサ」など著書多数。2011年に池田愛美と株式会社オフィス・ロトンダ設立。国際料理コンテスト「Girotonno2014」「Cous Cous Fest2014」で日本人初の審査員となる。 http://www.office-rotonda.jp https://www.facebook.com/ikedamasa
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