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MILANO GOLOSAへ

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イタリア料理のストックフォト10,000点超

先週の土曜日ミラノで行われていたMilano GolosaとOpen Streetという二つのフェスタに行って来ました。

初めに訪れたのはココ!! IMG_3989入ってみると本当にたくさんのブースが手前の方から食べていくと最後にデザートにたどり着ける様に設けられていました。

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僕がここにたどり着いたのは会場から40分ほどが経った頃でしたが、年に一度のこのフェスタを待ちかねていた人達が押し掛けて来ていたようで、すでにすごい盛況ぶり!! 様々な地域で作られる生ハムやチーズなどを各生産者の方が知ってもらおうとやって来てその特徴を説明しながらテイスティングさせてくれます。

IMG_3919 IMG_3924 IMG_3928 そのなかでも面白いと感じたのが中央の写真「PARMIGIANO REGGIANO」のブース。ここでは熟成期間24ヶ月、36ヶ月、60ヶ月、100ヶ月の4パターンを試食させてもらいました。同じチーズが時間の経過によってどんどんケモノ感が抜けて鉱物や植物の一種の様な感覚に変わって行く感じを舌で体験するというのはとても面白いものでした。

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そのほかにもピエモンテのお米を扱っているブースなどもあって覗いてみるとインディカ米じゃなくてジャポニカ米で、しかも古代米のらしきものまでありちょっとびっくり!

その次に目を惹いたのが小さな樽から滴る醤油の様な色の液体。嗅いでみると能登で使われる「いしる」に似た香りがしたのでイワシとか使ってるのかな?と思って聞いてみるとカタクチイワシの魚醤でCOLATURAといい、アンチョビを作ってるカンパ―ニャ州CETARAでは昔から作ってるということでした。イタリアに伝統的な魚醤があるということを僕は知らなかったのですが、日本とイタリアが1万km近くも離れていながら別々の文化の中で同じもの(しかも発酵食品!!)が生まれて来たということに人間の食への探究心の凄さを感じました。

それからまた見ているとBIOリンゴジュースのブースがありました。ジュースを出していたのがここだけだったこともあり気になって味見させてもらうと、とてもまろやかでコクがあり驚くほど落ち着いた深みある味で、日本でこんなリンゴジュースは飲んでみた試しが無かったので何が違うんだろうかと思い、ブースに立っていた女性に質問をしてみると彼女はボトルを取って「これが収穫した年よ。」と僕に見せてくれました。見てみるとそこには2011と書かれていて、彼女曰く「おいしいリンゴは熟成させるともっとおいしくなるの!ワインと一緒w」とのこと。リンゴジュースは熟成させることができる!!という衝撃的な事実を知って、「熟成好きの祖母に教えてあげなくては」とふと思ってしまいました。

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そしてお待ちかねのワイン!! このブースではヴェネト州にあるガルダ湖の周辺で造られているBARDOLINOという名前のワインを紹介していました。初めて聞いた名前だったのでどういうワインなのか質問したところ、このBARDOLINOはVALPOLICELLAと同じCORVINAという葡萄をメインで使い、基本的に少し冷やして飲むそうで、出された赤ワインは冷やされていていました。試飲してみると香りはとても大人しく飲んでみるとアルコール度数もとても低くて味もものすごく穏やか。正直言ってここまで静かなワインを飲んだのは初めてだったので線は弱い気はするけどこういうものもジャンルとしてあるのか。面白いなーと思っていたところ、それを見ていた作り手の方が「ものすごい静かで繊細だろ。これと一緒に私たちは魚も食べるし、リゾットも食べる。鶏肉や豚肉なんかも食べるんだ。このワインはただ飲む分には弱いかもしれないけど、食べ物とけんかすることが無いからとてもたくさんの料理と合うんだよ。だからこのワインは何かと一緒に飲むワインなんだ。」と教えてくれました。そう言われてからもう一度飲んでみると確かに頼りなく見えるこのワインも何かに寄り添うとしたらきっとその料理を心ゆくまで楽ませてくれるんだろうなと感じれました。

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その後LA RAIAというピエモンテにあるカンティーナのブースがあったので行ってみました。ここでは赤のBARBERAと白のGAVIという種類のワインを造っていて、両方とも飲んでみたんですがとくにGAVIが美味しいなと思ったと同時に、とても丁寧にブドウに向き合っている気配が伝わって来て、このPISE’という名のGAVIを作っているLA RAIAのカンティーナに一度行ってみたいと思いました。ちなみに日本にも入っているのか気になって聞いてみるとTERRA VERTさんが日本に入れているとのことでした。

その近くに個室でNONINOというフリウリのGRAPPAのカンティーナでGRAPPAを使ったカクテルのデモンストレーションがあったので参加してみることに。あるんでしょうがGRAPPAのカクテルというのを僕は聞いたことが無かったのですが、パンフレットなどを貰って見てみるとNONINOは沢山のGRAPPAを使ったカクテルメニューを提案していて、伝統を守りながらもGRAPPAを飲まなくなって来ている若い世代に新しい形で楽しんでもらおうという気持ちが伝わりました。

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最後に通ったのが香辛料やお菓子などが並ぶコーナー。 ここは残念なことに閉店時間になってしまって余り無くよく見る事ができませんでしたが、色とりどりの香辛料を扱うブースやチョコ、オレンジ、レモンにナッツなど様々な味のビスコッティーを取り扱っているブース、山のようなパネットーネを作っていたところなどがありました。 とくにこの中心の写真のFRATELLI LUNARDIの作るビスコッティーはちょっとだけ味見させていただいたんですが少ししっとりとしていながら中にそれぞれの果物やナッツ類などがたくさん入っていて本当に美味しかったので、今度フィレンツェに行った時に機会があればちょっと足を伸ばしてピストイア県クアッラータにあるお店を是非訪ねてみたいと思います。

 

今回ここに来てあることに気付きました。

それは会場に若者が殆どいないということです。

初めは各ブースの方々の「どこから来たの?若いね!!何歳?」という質問に答えると驚きながら喜んでくれるのは僕が日本人だからだと思っていたのですが、だんだん日本人どうのこうのの前に年齢に彼らの意識が行ってることに気が付いて、ハッとなって周りを見回してみると来ている人は若くても30台で、子供がいても明らかに親に連れて来させられたという感じだということが分かり、僕と同世代くらいの人が一人もいないことに気が付かされました。しかし思い返してみると、これはこの会場に限ったことではなくて、僕の行きつけのメルカートにもエノテカにもこれまで行ったフード関連のイベントもこの年代の若者は殆どいなくて出会ったのはたった2人。しかし、決してミラノに若者がいないわけでは無く、通りを歩けばマックなんかのファーストフード店に溢れるようにして彼らはいます。こんなにも食において恵まれた素晴しい国にいるのに若者たちは気付かずそこにちらりとも目をむけていない・・・

このことはイタリアのワインや食に魅せられて訪れた僕からするととても悲しいことでした。けれど、同時に日本も周りから見たときそうなってしまっているとも思いました。

もっと自分の国の食文化を知らないとマズい。

帰ったら勉強しよう。

日本に来て、同じように各都道府県特産の酒や食材や郷土料理に関心を持って知ろうとしている若者が余りにも少ないことに嘆いている人が必ずいると思わされた出来事でした。

次号はこの後にすぐに向かったOPEN STREETというフェスタのレポート

だいぶ軽めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Genki Takayama
About Genki Takayama (7 Articles)
1995年5月生まれ19歳 高校2年の夏に訪れた際に見たイタリアの田舎の豊かさに衝撃を受け、イタリアワインを中心としたイタリアの田舎に関わるような仕事に就きたいと高校を卒業後渡伊。 現在、ミラノの語学学校に通う。
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