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タイムリミット8時間!!SALONE DEL GUSTOを片っ端から巡る。<前編>

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イタリア料理のストックフォト10,000点超

大変遅くなってしまったのですが去る10月の25日、トリノで2年に1度開催されるとても大きな食の祭典があるという話を聞いて、学校で親しくなったロシア人の友(写真拒否されてしまったので彼の写真はありません。悪しからず・・・)と二人でこの祭典「SALONE DEL GUSTO」に行ってきました!!

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今回初めてプレスのパスを使わせてもらったのですが、入ってすぐに唖然とさせられたのはその規模の大きさ。会場は大きくワークショップブース・イタリア北部・中部・南部そして世界と5つに分かれていて、そのほかにもワインを専門的に扱っているエノテカブースと食事を摂ることのできるストリードブースがありました。この写真はイタリア北部の会場で5つの会場の内で最も小さいものです。これだけでもいかに途方も無い大きさを誇っているか分かっていただけるのではないでしょうか。ここに入る前に小型自転車の貸し出しをしている人達がいて、想像がついていなかった僕は何を大げさなと横目で見て通り過ぎたのですがこれを見て納得です。

ここにいる人達は全員前もってチケットを予約をしていた人達で当日券組は未だ11時からの入場だったため友達を待っている間プレスルームへ。

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扉を開いた瞬間耳に飛び込んで来たのはカタカタカタというキーボードを叩く音。誰一人として話すなんてことは無く、誰も彼もパソコンに齧りつくようにして記事を書いている。第一線のジャーナリストの気迫に僕の肌はシュッと引き締められて、ジャーナリストで食べるとはこういうことかと感じさせられました。

この場で僕に出来ることは何も無いため早々に退散し休憩室に行くと、こちらでは沢山の業界の人達が意見交換をしていて和やかな雰囲気だったので一杯お茶を戴いて、プレスルームの受付で資料を貰い説明を少し受けてから外に出て友達と合流。

タイムリミット8時間の行脚が始まりました。

先ほどの北部のブースの左端レーンから南に向かって南下開始!!IMG_4277

田舎者の僕にはしんどい程の賑わいよう!!

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人の流れに飛び込んでみると次々に目に飛び込んでくる旨そうなもの達。黒トリュフ入りのチーズに手打ちパスタ、そしてプロシュートなどなど。

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ベビーカーに乗りながらグリッシーニにプロシュートを巻いて食べる美食家。「何か?」と言ったところだろうか。

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今から4ヶ月ほど前、ソムリエの林さんという方に連れて行ってもらったフリウリのワイナリーで初めて口にしてから虜になってしまったサンダニエーレのプロシュート。肉の持つ甘みを塩で殺すこと無くふくよかに優しく表現する絶品はここにもやはり来ていました。(展示の仕方が何とも肉肉しいw)

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ところでこのプロシュートの肉の部分を覆っている白いものが何で出来ているか僕は知らなかったのですが 、聞いてみると何と米粉と豚の脂肪と水だけで出来ているとのことでした。彼らは定期的に血管が通っていた部分を馬の骨で作った針で刺し(写真右上の円が描いてある部分)、針に付いた匂いを嗅いで中が傷んでしまっていないか確認するという作業をするようですが、この練り物は時間が経っても少し柔らかいままなため、指で穴を埋めてそこから傷むことが無いようにすることが出来るそうです。

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モデナ付近はバルサミコ・オンパレード!!

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中でもこのぷっくりと丸いボトル(デザインしたのはジョルジョ・ジウジアーロという人物だそう。)に入れられているものは、国からDOPという認証を得ているものだけが名乗れるtradizionaleという種類で、モデナかレッジョ・エミリアというところで作られ、最低熟成期間が12年であることなどの規定があるそうです。熟成期間25年を超えるものはExtravecchioまたはStravecchio(意味:特別に古い)といわれているそうなのですが今回は殆どのところで50年熟成のものまで試食させてもらいました。

連なるバルサミコのブースの中で僕が一番美味しいと思ったのが上の写真創業152年の老舗Pedroniのバルサミコ。具体的に表現するのは難しいのですが、他のところのバルサミコが熟成すればするほど昔ながらのお菓子「都こんぶ」の味(これはこれで美味しいですし、何しろブドウから海の産物である昆布の味がするということは驚きなのですが・・・)になって行くのに比べて、ここのものは他とは一線を画した芳醇な香りと複雑さ、奥行きを持っていて、使っているブドウ自体の年月に負けないポテンシャルの高さと職人の程よい緊張感が伝わりました。

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Alto AdigeのリキュールとPiemonteのグラッパ。一瞬彼女たちが着ている服を見てドイツ?と思ったのですがこの衣装はAlto Adigeの中でもオーストリアに面した地域の民族衣装だそう。彼女たちによれば国境は常にお互いの国同士が取り合いをして来たためあってないようなもので、皆ドイツ語も喋れるといいます。

 

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中部に降りて来て目についたトリュフ。トリュフと言えばPiemonteが浮かんできますがMarcheにもしっかりとあるようです。それにしても黒トリュフが100g20€(120ユーロの間違いだと思うのですが。)なのに対して白トリュフ100g130€というのは・・・1g1.3€か〜恐ろしや。

豚の丸焼きを巨大な包丁を使って豚を削っていくおじさん。顔はとても穏やかですが迫力満点ですw

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中部は肉三昧!!写真左の生肉のたたきも美味しゅうございました。

 

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お菓子ではチョコレートや前回のMilano Golosaでも取り上げたLUNARDIのビスコッティーなどもありましたが、写真右上のTOSCANA州Elba島のものがこの日のベストスイーツでした。IMG_4358

イチジクがこの島ではよく取れるということでどのお菓子にもイチジクがふんだんに使われています。

写真左がイチジクのパン。右がチョコレートとイチジクのパン。そして、中央がイチジクとフェンネル、そしてレモンを少々加えて煮込み固めたもので、食感は干し柿のちょっと固いバージョンという感じ。凝縮されたイチジクの旨味にフェンネルの清涼感とレモンの程よい酸味が相まって絶品でした。

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ローマ県で作られているというオリーブのジェラートも試食。

爽やかでフルーティーな味がして旨いと思ったのですが、やはりオリーブ。後味がちょっとオイリーで不思議な感じ・・・

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さて、スイーツを食べた後は食後酒ということでサルデーニャ島特産のMIRTOを見つけてちょっと飲ませてもらいました。これはそのままMIRTOというハーブをアルコールに漬けて作るものなのだそうですが、どちらかというと美味しいというよりかは体にいい、口がすっきりするというもののようです。ちなみに調べてみるとMIRTOの日本名は銀梅花というそうです。

 

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5時間経ったところでお互い少し疲れたので一旦外に出て10分間の休憩!!

玄人はどうやらこれを使ってピンポイントで回っているようです。。。

後編に続きます。

Genki Takayama
About Genki Takayama (7 Articles)
1995年5月生まれ19歳 高校2年の夏に訪れた際に見たイタリアの田舎の豊かさに衝撃を受け、イタリアワインを中心としたイタリアの田舎に関わるような仕事に就きたいと高校を卒業後渡伊。 現在、ミラノの語学学校に通う。
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