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Armando al Pantheon@ROMA

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ローマ旧市街パンテオン脇にあるトラットリア「アルマンド・アル・パンテオン Armando al Pantheon」はGambero Rossoで最優秀トラットリア「トレ・ガンベリ」に輝く老舗である。かつてローマでトラットリア撮影、というとよくアルマンドにお願いしていた時期があったが、その度にクラウディオとファブリツィオ兄弟の暖かいホスピリタリティとやや濃いめの味付けにローマ料理とローマ人の愛情の濃さを再確認したものだった。過日、数年ぶりに訪れたアルマンドは、クラウディオとファブリツィオ兄弟はやや年齢を重ねたものの、インテリアのイメージを一新。かつての古き良きトラットリアからいつのまにかガストロノミーのオステリアに変貌しており、若いスタッフのサービスもローマ下町のそれではなく、素材、料理、ワインの説明までかつてとは違って数段レベルアップしていた。Gambero Rossoのトレ・ガンベリには賛同しないトラットリアも数多く賛否両論あるが、その議論はさておき「アルマンド・アル・パンテオン」はこの数年で確実に進化していたのだ。

いつもの「スパゲッティ・アマトリチャーナ」はやわらかめのスパゲッティと甘口のトマトソースが日本の洋食の味を思い出させ、ペコリーノ・ロマーノも過度でない。「ポッロ・アッラ・カッチャトーラ」も家庭で作れそうな味。自分でも手の届きそうな料理、というところが人気の理由なのかもしれないが、ローマ風アーティチョーク「カルチョーフィ・アッラ・ロマーナ」だけはそうそう簡単には作れない。ローマで外食が続くとその強い個性に時々胃も心も疲れを覚えるが、ローマで食べ飽きない味、というのがあるのだとすれば「アルマンド・アル・パンテオン」はその代表。双璧をなすのはテスタッチョの「アグスタレッロ」であることはいうまでもない。

匡克 池田
About 匡克 池田 (1161 Articles)
1967年東京生まれ。イタリア国立ジャーナリスト協会会員、フォトジャーナリスト。日本で出版社勤務後独立、1998年よりフィレンツェ在住。「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「フィレンツェ美食散歩」「伝説のトラットリア、ガルガのクチーナ・エスプレッサ」など著書多数。2011年に池田愛美と株式会社オフィス・ロトンダ設立。国際料理コンテスト「Girotonno2014」「Cous Cous Fest2014」で日本人初の審査員となる。 http://www.office-rotonda.jp https://www.facebook.com/ikedamasa
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