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フィナーレ目前!ミラノEXPOに急いで

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イタリア料理のストックフォト10,000点超

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5月1日から5ヶ月というロングランで開催していたミラの万博も、ついに閉幕まであとわずか。
世界各国から出展されたパビリオンのほか、日によってさまざまなイベントが開催されてきました。そんな万博で過ごす一日の出来事は、まさに一期一会。フィナーレを前にもう一度、万博を振り返ってみませんか?最後までミラノから目を離さないで!

◎見どころはパビリオンだけじゃない! 小さな売店も見逃さないで

<よく見ると見た目がちょっと違うインドネシアの「お寿司」>


メキシコ館、日本館などパビリオンによってはイートインがあるほか、館外にも小さな販売店がいくつかあり、
そこでいろいろな国の料理を食べることが出来ます。
お米について詳しく展示した「バスマティ館」の真隣には、バスマティ米のお寿司が売られていましす。
バスマティ米は日本で食べられているお米(ジャポニカ米)に比べ細長く、でんぷん質が少なくてさらっとした食感のお米です。
売店の男性によるとインドネシアでは寿司は人気でバスマティ米で作るんだとか。細長いお米で作ると切った断面がちょっと違う印象に。どんなお味かは食べてのお楽しみ。

 

      <オランダ館近くの屋台「bittelbalen」(ビターバレン)>

      オランダの郷土料理といえばちょっとクセがあるといわれる肉団子「bittelbalen」が有名。

 

      その味は慣れるとやみつきになるんだとか。

 

      日本はおろか、オランダに行かないとなかなか食べられない一品です。

 

      それもきちんとオランダ人が販売している本場の味となれば、ぜひ食べてみたいもの。

こうした販売店は探せばたくさんあるものの、うっかり見逃してしまいがち。
万博内にはとにかくいろいろなものが配置されている上に、特に大きく看板を出したり細かい案内もない場合が多いので
こうした「お宝」に気付きにくいのです。「あれはなんだろう?」と思ったら、とにかく近寄ってみるべし。
思わぬ隠れアイテムに出くわすかもしれません。

 

      ☆貴重な「食」体験その1 エチオピア館の「元祖焙煎コーヒー」☆

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エキスポで体験できる食の中でも、筆者のイチオシ!はこのエチオピアのコーヒー。
エチオピア館は小規模のパビリオンで、建物自体も小さいためうっかりと通り過ぎてしまいそう。
でもここではなんと、エチオピア人の手ずから入れる伝統的な焙煎コーヒーが飲めるんです。

生のコーヒー豆は、うっすらと明るい色。これを小さなフライパンのような鉄器でカラカラと20分ほど気長に炒り、
それを挽いてお湯を注ぎます。コーヒーは9世紀ごろエチオピアで産まれたといわれています。(※諸説あります)
エチオピアでは昔ながらのこの淹れ方がずっと受け継がれていて、コンパニオンの女性によると喫茶店では
機械を使うことが多くなったものの、家庭では今でもこの淹れ方なんだとか。

そのお味は、なんと!苦くない!!のです。ほろ苦く深みのある…なんてよく聞くセリフはどこへやら。
元祖エチオピアのコーヒーはまったく苦くないのです。

コーヒーの味がぎゅっと詰まった濃い味がするのに苦味とは無縁で、その色合いは透明感のある黒。
女性によると子供も飲むのだとか。たしかに、これは子供も好きになりそうな味。
元祖の味はコーヒーの概念をぐるっと変えるような驚きの味でした。

☆貴重な「食」体験その2 カザフスタン館の「馬乳」☆

中規模のパビリオンながら屋外に小ステージを構え、上演されるエキゾチックなダンスや音楽が大人気。
入館まで長蛇の列が出来ていたカザフスタン館。中央アジアに位置し、ロシアに隣接していることから
アジア系の顔立ちをしたコンパニオンさんと、スラブ系の顔立ちをしたコンパニオンさんがいるのが印象的です。

ガスなどの天然資源を背景に近年発展の目覚しいカザフスタンでは、その歴史と展望をパビリオンで
展示しています。2階建ての館内をエスカレーターで上がっていくと、唐突に金色の馬が目に入り、
そこで小さなカップを配るコンパニオンさんが。特に説明もなかったので各自そのカップを
受け取り飲むとなんとも不思議な味の飲み物。

これはなんですか?と聞く人が続出する中、コンパニオンさんはにこやかに一言
「Hourse Milk」…

…それはなんと馬の乳!でした。
胃腸に良いとされ、カザフスタンではお腹の調子を整えたいときに飲むのだそう。値段は高くないものの
特別なもので牛乳とは別に飲み分けている、とのこと。普通にスーパーでも売っているそうです。

その味はカルピスを薄めてすっぱくしたような感じで、ヨーグルトの上に浮いているホエーにもよく似ています。

カザフスタン館ではレストランを併設。飲み物から前菜、メインまでどっぷり食べられます。

★一期一会のイベントの数々

筆者が来場した日、イタリア南部のカンパーニア州にある小さな村、Mercogliano(メルコリアーノ)から
やってきた女子高生たちのダンスグループに出会いました。地元の伝統的なダンスに現代的な要素、
海外の要素を加えた創作ダンスを行っている彼女たち。手に持っている扇子は日本文化からのインスパイア
だそう!個性的なダンスに多くの人々が足を止めていました。

学校のお休みを利用しての参加だった彼女達の講演は1週間程度だったようですが
毎日入れ替わり立ち代りイベントが行われているので、一度行っても再訪すればまた新しい発見があるに違いありません。
フィナーレにはきっと特別なイベントを見られると思います。

★圧巻のイタリア館
今回見逃した方のために、今回の万博の「大トリ」であるイタリア館のハイライト、鏡のアートをご紹介します。
これは体験型の展示のため、写真ではその迫力が伝わりにくいかも知れませんが、この光景の中に入ったつもりになってご覧ください。
360度反射する無限の鏡の部屋は、どれが本物でどれが「写し」なのかわからなくなる世界。
視覚や感覚のゆらぎを感じさせながら、新しい発見を促す斬新なアートです。

◎パビリオンの華、美男美女コンパニオンさん集

      コンパニオンさんとの出会いも一期一会。筆者が出会った華やかなコンパニオンさん達をご紹介します。

 

      各国の素敵なユニフォームもお見逃しなく!


エチオピア館:可愛らしい親子/イスラエル館:俳優かと見まごうほどの男性MCはイタリア人、キャメロン・ディアス似の美女はラトヴィアのご出身でいずれも一般の方とのこと。まるでモデルさんのようです。


イタリア館:日本語堪能なフランチェスコさん/ピアチェンツァ館:清楚な美女と、来場者に鎧をつけて遊んじゃうお兄さん


カザフスタン館:ほっこり音響担当のメデットさん/アゼルバイジャン館:写真を撮りたい人が列まで作っていた「美しすぎるコンパニオン」さん/サントメ・プリンシペ館:アフリカにも平和な国がある、という貴重なお話をしてくれた、とても優しいお兄さん

来期は2017年。カザフスタンへ!

ミラノからカザフスタンの首都、アスタナへと万博のバトンは渡されます。
アジア系のカザフスタン人はなんとも日本人にそっくりな顔立ちで親近感たっぷり。
筆者も何人か話してみましたが、とても人懐こくて互いに「外国人に思えない」と会話が弾んだほど。カザフスタンの人も、
アジアの中で自分たちに一番似ているのは日本人、と考えている人が多いようです。人柄も温かく、触れ合う機会があれば
みなすぐに親しくなれるのではないかと思います。

テーマは「食」から「エネルギー」へと替わります。

環境と深い関わりを持つエネルギーの万博は、どんな体験や出会いの場となることでしょう。

開催まで、あと2年。
楽しみに待っていたいと思います。

崎野晴子
About 崎野晴子 (3 Articles)
料理家・フードジャーナリスト 料理編集者を経て料理家・フードジャーナリストへ。イタリアは中北部(エミリア・ロマーニャ州、トスカーナ州、ウンブリア州など)を中心に、豊かな食文化のお話をお届けします。
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