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日本からのアマトリチャーナ支援計画

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イタリア料理のストックフォト10,000点超

昨日のイタリア中部地震から2日目、被災地では徹夜の作業が続きました。25日21:00放送RAI1の報道番組「Porta a Porta」によれば現在のところ死者数はアマトリーチェ Amatrice193人、アックーモリ Accumoli11人、アルクアータ・デル・トロント Arquata del Tronto46人の合計250人。特に被害が大きかったのがアマトリーチェで住民2700人のうち193人が死亡。さらに市内にあるHotel Romaはホテル全体が崩壊し、40人近くがまだがれきの下に生き埋めになっているそうです。

昨夜この事態を受けて番組に登場した政治家兼美術評論家でもあり、イタリアの文化財に関して最も知識と影響力がある元文化大臣ヴィットリオ・ズガルビはこう述べました。

「2009年に起きたラクイラ地震のあと政府は1億7000万ユーロ(現在のレートで約190億円)をラクイラの復興支援にあてました。当時のベルルスコーニ政権が行ったのは市街地に避難所=ニュータウンを作ったことで、これは結果的にラクイラの文化的空洞化を招きました。アマトリーチェにはマイナーだけれど貴重なアートもあり、イタリアがやらなければいけないのはCome era prima, dove era prima、つまり元あった場所に元あったように再建しなければいけないのです。それはイタリアが歴史ある文化的国家だからです。」

今回やはりM5.0クラスの地震が襲ったノルチャ Norciaは被害がほとんどありませんでしたが、これは1979年の地震の体験で耐震化を進めたからだと言われています。わたしたちは計り知ることのできない地震のメカニズムより現実に目を向けると、民間レベルでもさまざまな取り組みが行われています。

ローマではフード・ブロガー、Paolo Campanaによる運動「AMAtriciana」が動き始めました。これは賛同レストランがメニューにアマトリチャーナを提供。値段は通常よりも1ユーロ高くする代わりに客は1ユーロ、店側も1ユーロの合計2ユーロ復興支援に寄付するという運動で、1日で700件のレストランが賛同の姿勢を示しました。この運動は日本にもすぐに伝わりFace Bookを通じて呼びかけたところ100を超えるイタリア料理店が賛同、アマトリチャーナでの復興支援を始めました。そのリストは近々お知らせできると思いますが、この運動に関心ある方はFace Bookページ「イタリア中部地震復興支援情報〜アマトリチャーナの故郷を救え」をご覧下さい。公開グループですので参加、退会、シェア、招待、承認、投稿は全て自由。すでに多くの賛同店が参加してくれています。

匡克 池田
About 匡克 池田 (1161 Articles)
1967年東京生まれ。イタリア国立ジャーナリスト協会会員、フォトジャーナリスト。日本で出版社勤務後独立、1998年よりフィレンツェ在住。「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「フィレンツェ美食散歩」「伝説のトラットリア、ガルガのクチーナ・エスプレッサ」など著書多数。2011年に池田愛美と株式会社オフィス・ロトンダ設立。国際料理コンテスト「Girotonno2014」「Cous Cous Fest2014」で日本人初の審査員となる。 http://www.office-rotonda.jp https://www.facebook.com/ikedamasa
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