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San Pellegrino Young Chef Contest 2016その2〜スターシェフの群像

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優勝ミッチ・リーンハード(アメリカ代表)

会場のキッチンにシュワルツァネッガーの写真を貼って調理するなど、型破りなスタイルで登場したミッチ・リーンハードは「Roasted Duck with Spiced Orange&Yam」で優勝。メンターのドミニク・クレンと息のあったコンビだった。

安發伸太郎(フランス代表・エピキュール/ル・ブリストル)

「料理大会は時間制限やテーマが決まっていることが多いのですが、この大会は自由、自分にとってクリエイションがしやすい環境です。今回はサバとジャガイモという安い食材に技術で付加価値をつけてみたかったのです」日本風にサバを締め、さらに薫製をかけるプレゼンテーションは審査員にも好評で見事決勝進出。30才にしてミシュラン3つ星でスーシェフを務め、出場者の間でも「優勝はシンタロウじゃないか」ともささやかれていたほどその技術は高かった

古屋聖良(日本代表・学士会館)

成澤由浩さん、山本征治さん、ルカ・ファンティンさんの3名が審査した6月の日本大会で見事優勝しイタリア行きを射止めた。大会に向けては連日朝4時からNARISAWAで特訓。鴨を丸一羽使い切り、素材を無駄にしないコンセプトで日本の四季を表現。本番ではスモークした鴨を成澤シェフ自らが運ぶシーンも見られた。「わりとゆるめな雰囲気なので気楽に大会に入ることが出来ました。結果は残念でしたけど、同世代の料理人と多く知り合えてとてもプラスになりました。

成澤由浩さん(NARISAWA)

World 50 Bestはじめ世界的に最も評価が高い日本人シェフである成澤氏は大会前、古屋さんに伝えたかったのはアイデンティティの表現だという。「古屋さんに知って欲しかったのは、日本人である自分がなぜフランス料理をやっているのかというアイデンティティの表現。世界のトップはその部分をすごく考えている。料理に関しても歴史、風土といった部分を突き詰めないと海外では勝てない。今回欧米諸国の盛り上がりをすごく感じたし、日本人にもこの大会をもっと知って欲しい。

カルロ・クラッコ(Ristorante Cracco)

TVなどで活躍しているだけに今大会の審査員の中でもメディアの注目度は一番だったのがミラノの2つ星シェフ、カルロ・クラッコ。「今回審査して思ったのは若者たちの自己表現力の高さ。このようなハイレベルの場で違う文化、風土、伝統を持った料理を審査するのは難しい。ではなにが優秀なのか?国境を超えて人に語りかけて来るような料理こそが他者との違いを生み出すのだと思います。

ダヴィデ・オルダーニ(D.O.)

イタリア代表アレッサンドロ・ラピサルダは「マリナーラ・リゾット」で大会参加。ともにブラッシュアップしたのがメンターのダヴィデ・オルダーニだった。「今回はローザ・マルケッティという希少品種の米でリゾットにしあげました。ラピサルダ選手とともにブラッシュアップしましたが、こうすべきだ、という言い方はしていません。若いシェフが飛び立つとき、重要なのは後ろから見守ることだからです。世界中のヤングシェフが奮闘する姿はわたし自身にも刺激になります。」

Masakatsu Ikeda
About Masakatsu Ikeda (1143 Articles)
1967年東京生まれ。イタリア国立ジャーナリスト協会会員、フォトジャーナリスト。日本で出版社勤務後独立、1998年よりフィレンツェ在住。「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「フィレンツェ美食散歩」「伝説のトラットリア、ガルガのクチーナ・エスプレッサ」など著書多数。2011年に池田愛美と株式会社オフィス・ロトンダ設立。国際料理コンテスト「Girotonno2014」「Cous Cous Fest2014」で日本人初の審査員となる。 http://www.office-rotonda.jp https://www.facebook.com/ikedamasa
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