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料理の永世定番01ブカ・マリオ(無料公開)

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フィレンツェ名物ブカ(穴蔵)で味わう定番料理

16 世紀の歴史的建造物パラッツォ・ニッコリーニ・ブルボンの地下にある1886年創業の老舗リストランテ。「穴」を意味する「ブカ」と呼ばれるレストランは フィレンツェに何件かあるが、いずれも老舗ばかり。つまり「ブカ」という屋号はフィレンツェ市民に長年愛されて来た証でもあるのだ。

現在 のオーナー、マルツィオとイザベッラ夫妻の経営に変わってからというもの、店は格式ある老舗リストランテというよりフレンドリーな雰囲気に一変。なにせ地下へと続く階段を下りれば、どんな客にでも必ずイザベッラが「チャ〜オ〜!!」と両手を広げて飛んで来て、熱烈歓迎してくれるのだから。

地下にある店内は「ブカ」の呼び名の通りの穴蔵で、改装を重ねたため迷路のように入り組んでいる。創業当時の名残をとどめた大広間で、ベテラン・カメリ エーレが切り分けてくれる名物「クラッシカ」ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナをほおばれば、ああ、フィレンツェ料理ってやっぱりシンプルで美味し いな、と再認識することしばし。昔はアコーディオンの流しも時折姿を見せたものだが、そんなハプニングに遭遇できれば穴蔵で過ごす一夜は忘れられないものになるはず。

Classica bistecca alla Fiorentina クラッシカ・ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ

ベテラン料理長自らが焼く迫力のビステッカは、フィレンツェの味の洗礼。味付けは塩のみ。好みでオリーヴ・オイルとひきたて黒胡椒をかけて食べる。

 

Fagioli toscani all’olio di frantoio ファジョーリ・トスカーニ・アッル・オーリオ・ディ・フラントイオ
Bietolina saltata aglio olio ビエトリーナ・サルタータ・アッリオ・オーリオ

ビステッカの付け合わせの定番中の定番、白インゲン豆は新鮮なオリーヴオイルをかけて食べる。8ユーロ。甜菜に似たビエトリーナはニンニク風味のソテーで。

Classica ribollita alla Fiorentina クラッシカ・リボッリータ・アッラ・フィオレンティーナ

固くなったトスカーナ・パンを野菜や豆、ブロードと一緒に煮込む、どちらかという具沢山スープはクチーナ・ポーヴェラの代表でフィレンツェッ子郷愁の味。

Pappa al pomodoro alla Toscana パッパ・アル・ポモドーロ・アッラ・トスカーナ

リボッリータ同様残ったトスカーナ・パンを使うが、こちらはホールトマトとニンニク、バジリコで粥状にまとめる。冷めても美味しい家庭料理の代表。

1/2 pollastoro del Val d’Arno alla griglia メッツォ・ポッラストロ・デル・ヴァルダルノ・アッラ・グリッリア

フィレンツェ近郊ヴァルダルノ地方産の若鶏を1/2匹、押しつぶすようにしてグリル。皮がぱりっとして香ばしく、ローズマリーの香りが食欲を誘う。

ヴォールト型の天井で中世の雰囲気漂う店内。ワゴンで出て来る日替わりドルチェもティラミス、クレーム・ブリュレ、季節のフルーツなど盛りだくさん。

住所 Piazza degli Ottaviani 16r
tel 055-212229
営 12:30〜14:30、19:30〜22:30
休 無休(クリスマス前の1週間のみ休)
URL www.bucamario.it

 

匡克 池田
About 匡克 池田 (1159 Articles)
1967年東京生まれ。イタリア国立ジャーナリスト協会会員、フォトジャーナリスト。日本で出版社勤務後独立、1998年よりフィレンツェ在住。「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「フィレンツェ美食散歩」「伝説のトラットリア、ガルガのクチーナ・エスプレッサ」など著書多数。2011年に池田愛美と株式会社オフィス・ロトンダ設立。国際料理コンテスト「Girotonno2014」「Cous Cous Fest2014」で日本人初の審査員となる。 http://www.office-rotonda.jp https://www.facebook.com/ikedamasa
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