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料理の永世定番04オメロ(無料公開)

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街中の喧噪を離れ、眺めの良い食卓へ

フィレンツェ旧市街からはちょっと離れた小高い丘の上にある眺めの良いレストラン。歩いても行けないことはないがやや遠いのでタクシーに乗るのが無難。たいていは住所をいわなくても「リストランテ・オメロ!!」で通じるはず。

ローマ門から街の南へ出てポッジョ・インペリアーレから古い石垣の道を行くことしばし。やがて到着するのが一見普通の民家のような一軒家レストランン「オメロ」。

1945年の創業当初は食料品店だったため、店に入るとまずはそうしたよろず屋スペースがあり、近所の人々が菓子パンを食べたり、牛乳を飲んだりしている。そうした人々をかき分けて進むと、奥にあるのが眺めのよいダイニングスペース。ここからはダ・ヴィンチの空気遠近法のように糸杉が遠くにかすむ、典型的なトスカーナの風景が見下ろせるのである。

名物は「オメロ風子牛のコトレッタ」で、これは薄く伸ばした子牛のカツレツにトマトの角切り、バジリコ、ニンニクをあえた「ブルスケッタ」の具を乗せた料理。トマトの酸味やバジリコの香りがコトレッタと相性がよく、さくさく食べられる。いうならばミラノ料理とトスカーナ料理の邂逅。

Costata di vitella fritta all’Omero コスタータ・ディ・ヴィテッラ・フリッタ・アッル・オメロ

牛ロース肉のフリットにトマト、ニンニク、バジリコを乗せた「オメロ」の人気ナンバーワン・メニュー。トマトの酸味でビフカツもあっさり食べられる。

Pollo fritto alla Fiorentina ポッロ・フリット・アッラ・フィオレンティーナ

若鶏の腿肉をカリっと、でもジューシーに揚げたフリットは食べ始めるととまらない。揚げ物好きフィレンツェ人も大好きなフリットの定番メニュー。

Ravioli di ricotta e verdura ラヴィオリ・ディ・リコッタ・エ・ヴェルドゥーラ

リコッタ・チーズとほうれん草を中に詰めた手打ちパスタ、ラヴィオリはふんわりと柔らかく口の中でとろける。セージの香りを効かせた溶かしバターをかけて食べる。

Penne strascicate all’Omero ペンネ・ストラシカーテ・アッル・オメロ

自家製ラグーソースを茹でたてのペンネにからめ、フライパンでさっと炒めたトスカーナ料理。おろしたてのパルミジャーノをやっぷりかけて熱々で食べたい。

Bistecchina di maiale alla griglia ビステッキーナ・ディ・マイアーレ・アッラ・グリリア

こぶりな豚のTボーン「ビステッキーナ」をシンプルにグリル。調味は塩胡椒と上質なオリーヴオイルのみで、素材の美味しさがダイレクトに伝わる料理。

Pollo schiacciato alla griglia ポッロ・スキャッチャート・アッラ・グリリア

「スキャッチャート」とは「つぶした」という意味。その名の通り鶏肉にしっかり火が通るように重しをしてつぶしながらパリっと焼きあげる。レモンをかけて。

春から秋にかけての天気の良い日はトスカーナの風景を見ながらテラス席でランチが楽しめる。冬には暖炉に火が灯るダイニングルームも居心地よく、こちらも同じく眺めよし。

住所 Via Pian dei Giullari,11r
tel 055-220053
営 12:15〜14:30、19:30〜22:30
休 火
URL  www.ristoranteomero.it

匡克 池田
About 匡克 池田 (1161 Articles)
1967年東京生まれ。イタリア国立ジャーナリスト協会会員、フォトジャーナリスト。日本で出版社勤務後独立、1998年よりフィレンツェ在住。「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「フィレンツェ美食散歩」「伝説のトラットリア、ガルガのクチーナ・エスプレッサ」など著書多数。2011年に池田愛美と株式会社オフィス・ロトンダ設立。国際料理コンテスト「Girotonno2014」「Cous Cous Fest2014」で日本人初の審査員となる。 http://www.office-rotonda.jp https://www.facebook.com/ikedamasa
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