ローマ下町、明るく楽しく自然ワインを Vinificio
20世紀の終わり頃、イタリアでオーガニックのワイン造りを試みる生産者はほとんどいなかった。今までやってきたことがほとんどオーガニック同然だからあえてオーガニック農法を導入する必要はないとか、オーガニック認証のマークを取得する資金がもったいないとか、あるいはオーガニックに転換すると… 続きを読む
20世紀の終わり頃、イタリアでオーガニックのワイン造りを試みる生産者はほとんどいなかった。今までやってきたことがほとんどオーガニック同然だからあえてオーガニック農法を導入する必要はないとか、オーガニック認証のマークを取得する資金がもったいないとか、あるいはオーガニックに転換すると… 続きを読む
イタリアのミクソロジーブームは衰えを知らない。シーズンごとに新しいカクテルを発表する五つ星ホテルが増え、ミラノやローマといった大都市ではミクソロジーを主役に据えたイベント企画も連日のように行われている。そんなムーブメントを牽引するバーレストランの一つ、ローマの「Metropoli… 続きを読む
粉と水というシンプルな素材が、発酵という作用を経ることでパン、ピッツァ、発酵菓子が生まれる。はるか昔からイタリアでは粉と水だけで発酵種(リエヴィト)を起こし、その種をかけ継ぎしてパンを作ってきた。温度や湿度、時間に影響を受けやすい発酵種は管理が難しい。そんな面倒から解放してくれた… 続きを読む
ワインに比べ、オリーブオイルの世界は20年は遅れているとも言われる。使用頻度が高い割に品質にこだわらない消費者が少なくないという現実があるが、「量より質」が行き渡るにはまず生産者が変わらなければならない。そういう観点から、近年は小規模生産者を中心に劇的な変化を遂げている。安売り商… 続きを読む
料理の世界も、バーの世界も、活躍するのは圧倒的に男性が多いが、確実に女性の進出も進んでいる。ジェンダーで能力や性格を語ることは今や無意味だが、それでも、この分野で働く女性が増えることは多様化が進む現代において必要なことであり、自然な流れである。
バー世界で女性バーテンダー、通称バー… 続きを読む
ここ数年、テルミニやミラノ中央駅などイタリアの主だった鉄道駅は内部のリニューアルが進んでおり、空間をより明るく作り変え、メイド・イン・イタリーにこだわったショップを積極的に誘致している。ミラノ中央駅は昨年9月にフードホール「メルカート・チェントラーレ」がオープンし、駅を利用する人… 続きを読む
食の総合メディア、ガンベロ・ロッソは毎年さまざまなグルメガイドを刊行している。その一つ、パスティッチェリア・ガイド「Pasticceri&Pasticcerie」では100点満点で90点以上と評価されたパスティッチェリアにトレ・トルテ(ケーキ三つ)の称号が送られる。202… 続きを読む
パネットーネはレーズンとオレンジピールのトラディショナルの他に、洋梨とチョコレートなどのすでにクラシックとして定着したバリエーション、そして特にアルティジャナーレ分野で作り手のファンタジーや技術が表現されるコンテンポラリーと、大きく三つに分けることができる。ひと味違うパネットーネ… 続きを読む
カクテルの国アメリカでは、レストランでカクテルとともに食事をするのは珍しいことではない。しかし、ワインの国イタリアでは考えられなかった。ごく一部のレストラン、例えば外国人客の比率の高いミシュランで三ツ星の評価を受けているような店を除いては。ところがここ数年のミクソロジーブームのお… 続きを読む
Raw food(ローフード)なる言葉がイタリアでも聞かれるようになって久しい。ベジタリアンからビーガンへ、そして素材を非加熱(加熱しても極低温)調理して一皿に仕立てるローフードへと、健康や倫理に基づいた食事概念は少しずつだが着実に広まっている。また持続可能性や環境へのゼロインパク… 続きを読む