il PAN’INO イル・パニーノ

¥6,600

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説明

イタリアでは、グルメ・パニーノという言葉がすっかり定着しています。そもそもはリーマン・ショックによる不況下で、レストランよりも安く食べられるパニーノやピッツァが注目を浴びるようになったことに始まります。しかし、とりあえず腹ごなしするだけでは寂しいと、よりバラエティに富み、素材の質も吟味したオリジナリティの高いパニーノに人々の関心が集まり、やがてそれらが、これまでのパニーノとは一線を画した“グルメ・パニーノ”と呼ばれるようになったのです。その流れが、より美味しいストリートフードを求める気分につながり、トラディショナルからグルメ・バーガーまで、ストリートフードブーム花盛りの現在となっているのです。

フィレンツェのパニーノ&食材店「’ino」がオープンしたのは2006年。まさにグルメ・パニーノの先駆けです。オーナーのアレッサンドロ・フラッシカは、ファッションの仕事から離れ、かねて友人の間では評判だった“オリジナルの味を食べさせる趣味”を本職にしたという脱サラ系。イタリア各地から届いたほんとうに美味しい食材をパニーノで味わい、気に入ったらその食材(ハム・サラミ、チーズ、瓶詰のソースなど)を買えるという店は、これまでありそうでなかったのです。

そのアレッサンドロの仕事が一冊にまとまったのが「il PAN’INO」です。彼が試行錯誤を重ね、たどり着いた美味なる具材の組み合わせ50種類と、それぞれの食材についての解説、店で使っているパンの製造所ルポが紹介されています。ユニークなのは、パニーノのメイン写真が、パニーノとそれを食べる人のポートレートになっていること。美味しいものを前にした人々の幸せそうな顔がこの本の芯なのでしょう。

また、個々のレシピを見る前に、美味しいパニーノを作るための13か条はぜひ、読んでいただきたい部分です。パンの扱いについて(たとえば、必ず温めること。温めるときは電子レンジやホットプレートではなく、オーブンかオーブントースターの中温にすること)、具材について(たとえば、組み合わせは3種類以下にすること。多すぎると味のバランスが崩れる。また、素材と素材をつなぐためなにかしらソースを使うこと)など、このポイントを理解していれば、いくらでもオリジナルの美味なるパニーノが作れるというのです。パニーノというものに対するイタリア人の考え方を知るには最適の一冊です。

版型:253×193(mm) 685g オールカラー184P ソフトカバー イタリア語 Guido Tommasi Editore刊

追加情報

重さ 685 g

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