Onice@Firenze

引き続き、「熟年夫婦記念日の旅」取材中。本日はミケランジェロ広場傍の五つ星ホテル、Villa la Vedettaへ。眺めのいいホテルの、さらに一番眺めのいい部屋Bellavista Suiteを提供してもらったのに、あいにくの土砂降りの一日。あぁ今日は悪魔の数字17日であった、みくびってこの日にセッティングした私の過ちかと天を仰いでも後の祭り。

このホテルの売りは、1ロケーション、2レストラン、3スタッフのアットホームなサービス、だそうである。ミシュラン一つ星のダイニングを持つのはフィレンツェでは今のところ、ここだけ。カジュアルで気の置けない雰囲気で、きちんと仕上げられた料理を楽しめるという意味でも貴重な存在だ。
営業は基本的に夜のみ。しかし取材なら特例で昼も夜メニューの一部を撮影&試食が可能。今日は前菜にホタテ貝柱のバリエーション、プリモに車エビとチーマ・ディ・ラーパのキターラ・スパゲティ、ドルチェはココナッツのバリエーション、と全体にシェフ、アンドレアの得意とするアジアなトーンが貫かれていた。前菜の中央、ホタテと黒トリュフのカッペッレッティ・イン・ブロードはブロードがものすごく濃密で脳幹が締め付けられるような塩ショックにうちのめされた。血圧高めの熟年夫婦は用心したほうがいいかも。mnm