Checchino dal 1887@ROMA
かつて「イタリアの老舗料理店」という本を書いたとき、北中部イタリアを中心に創業100年以上のトラットリアを20軒ほど取材で食べ歩いたことがあったが、この「ケッキーノ・ダル1887」は最も強く印象に残っている店の一軒である。いまでこそ、いわゆるホルモンをさすイタリア語「クイント・ク… 続きを読む
かつて「イタリアの老舗料理店」という本を書いたとき、北中部イタリアを中心に創業100年以上のトラットリアを20軒ほど取材で食べ歩いたことがあったが、この「ケッキーノ・ダル1887」は最も強く印象に残っている店の一軒である。いまでこそ、いわゆるホルモンをさすイタリア語「クイント・ク… 続きを読む
老舗が多いこともありちょっと奇麗ないわゆるスイーツに出会うのはなかなか難しい。しかしカンポ・ディ・フィオーリ近くに2013年3月にオープンした「デ・ベッリス De Bellis」は一見の価値有り。アンドレア・デ・ベッリスはヨーロッパの有名菓子店をあちこち回った後エルブジやカン・ロカと… 続きを読む
コロッセオ、フォリ・インペリアーリで昼食を、という時この周辺でまともな店はまず見つからないのだがここはなかなかよかった。アレッシオ、マリア・グラッツィア、アルド、クラウディアの夫婦&子供たちで営むトラットリア。店に一歩足を踏み入れると見えて来るのはアル・パチーノ、ジョヴァノッティ… 続きを読む
ローマに住む知人がイタリアの麻を紡いで布を織っていると聞き、イタリアの麻という言葉に引っかかって、この国にそんな産業があるのかと興味を抱いた。話をよく聞いてみると、第二次世界大戦まではイタリアの各地でごく普通に麻が栽培され、庶民(農家)はその麻から繊維を取り出して紡ぎ、布を織って… 続きを読む
ローマの旧市街に老舗レストランは多い。しかしトレヴィの泉やパンテオン周辺がいい例だが、ローマの場合老舗イコールいい店という図式はまず成り立たない。長い歳月、紆余曲折を経て生き残って来たのだろうがあまりにツーリストに媚び、変化してしまった老舗が多すぎるのである。そんな時、ちょっと隠… 続きを読む
イタリアのレストランは日曜日、あるいは月曜日休みのところが多いが、ローマのテルミニ駅から来るまで5分ほどの場所にある「マルザパーネ Marzapane」はその両日ともなると休日の食事を楽しみに来る料理人、ソムリエなど料理関係者で逆ににぎわうという。彼らの目当てはというと、いま話題の… 続きを読む
明日12月13日より、EU内の飲食店では料理に含まれているアレルゲンをメニューに明記しなければならないという法律が施行される。飲食店だけでなく、原材料メーカーもラベルに記載しなければならないのだが、この法律に抗議活動を繰り広げているのは主に飲食店業界だ。
メニューを毎日手直しする店… 続きを読む
去る2014年11月30日、ローマ・オスティエンセ駅にあるEATALY ROMAで行われたFOOD&WINE FESTIVALはIdentita GoloseとMerano Wine Festivalのコラボ・イベント。EATALY ROMA3階に新しくできた3つ星シェフ、ニコ・ロ… 続きを読む
イタリアでオリーブオイルのガイドブックは幾つかあるが、世界各地のオリーブオイルを取り上げ、オイルはもとより生産者の栽培製造方法により重点を置いて評価しているのは、Marco OreggiaとLaura Marinelli責任編集による「Flos Olei」(伊語・英語併記)だけである。… 続きを読む
過日1週間ほどローマ取材に出かけていた時のことである。連日雨続きの不安定な天気だったがある日コロッセオ近くにいる時、真っ黒い雲がコロッセオを覆い尽くし凄まじい土砂降りとなったことがあった。そこで避難、というわけでもないが前から目星を付けていた新しいカフェに飛び込んでみた。「カフェ… 続きを読む