現代イタリア料理の父マルケージの遺作


2017年12月26日、ヌオヴァ・クチーナ・イタリアーナの創設者であり現代イタリア料理の父、グアルティエロ・マルケージが87才で亡くなったことはまだ記憶に新しい。2017年9月発売の「グランデ・リチェッタリオ Il Grande Ricettario」はイタリア料理史上最大の大作であり、残念ながら巨匠の遺作となった。

本書でマルケージはイタリア全土の郷土料理から1500のレシピを選び、1200ページにまとめている。家庭料理、郷土料理から、マルケージ的解釈で一世を風靡したいわゆる「ヌオーヴァ・クチーナ・イタリアーナ=新イタリア料理」まで、その行間からはマルケージの思考や生き様、哲学やエスプリが滲み出てくる。レシピは地方別になっているばかりか「海辺の料理」「山の料理」などその視線はイタリア全土に津々浦々にまで行き渡っている。

イタリア料理に生涯を捧げる者は本書を手元に置き、いつかマルケージの人生をたどるがごとく少しずつページを繰って読んでみたいと想像する様は、老後にジェームス・ジョイスの「ユリシーズ」やマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」を読んでみたいと夢想するのと同様、人生を豊かにしてくれるはずである。

判型:1200P ハードカバー 2kg イタリア語 De Agostini社
化粧箱入、さらに専用の保護ケース付きでお届けします。

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