乾燥粉末リエヴィト・マードレはイタリア発酵菓子作りの救世主となるか
2月29日に東京で開催されたイタリア製菓業界の巨匠イジニオ・マッサーリ氏によるパネットーネ特別講習会に続いて、3月1日と4日に、イタリアの製粉メーカー「モリーノ・ダッラジョヴァンナ」社専属パスティッチエレ、ファビオ・デル・ソルボ氏のパネットーネ及び発酵菓子の講習会が開かれた。イタ… 続きを読む
2月29日に東京で開催されたイタリア製菓業界の巨匠イジニオ・マッサーリ氏によるパネットーネ特別講習会に続いて、3月1日と4日に、イタリアの製粉メーカー「モリーノ・ダッラジョヴァンナ」社専属パスティッチエレ、ファビオ・デル・ソルボ氏のパネットーネ及び発酵菓子の講習会が開かれた。イタ… 続きを読む
イタリアのパスティッチェリア界の巨匠であり、世界の製菓業界でもっとも有名なイタリア人マエストロであるイジニオ・マッサーリ氏が来日、パネットーネの特別講習会を行った。マッサーリ氏は、菓子職人としての技量もさることながら、イタリア製菓マエストロアカデミーを立ち上げるなど、業界発展にい… 続きを読む
アブルッツォ州は、遅れてやってきたエノトリア(ワインの地)である。海と山、両方に恵まれた土地特性によって、労せずしてそこそこのワインを造り出せるという状況が、クォリティワインへの目覚めを遅らせてしまった。しかし、近年は新旧の造り手がその恵まれた土地特性を活かして、上質で個性的なワ… 続きを読む
イタリア料理は日本に広く定着している。イタリア料理店は街に幾多もあるし、パスタ、ピッツァを知らないという人は(おそらく)いない。しかし、だからといって“深く”理解されているとは限らない。そこで、イタリア大使館貿易促進部が、今年の世界イタリア料理週間に企画したのは「イタリア小麦粉講… 続きを読む
ガイオーレ・イン・キャンティの「ワインスティラリー」は、ワインあるいは葡萄をベースにしたジン、ウォッカ、リキュールを手掛けるキャンティ・クラシコ地区で最初にして唯一の蒸溜所。既にその訪問記は紹介したが、このほど、同社のビターとオールド・トム・ジンが日本初上陸を果たしたのを機に、輸… 続きを読む
11月26日、新宿のBar B&Fにおいて、フィレンツェのバー「ラスプーチン」のバーマネージャー、ダニエレ・カンチェッラーラによるゲストパフォーマンスが行われる。フィレンツェにシークレットバー・カルチャーを定着させたラスプーチンは、ミクソロジーの楽しさ、奥深さを味わいたい連… 続きを読む
イタリアが世界に誇る高貴なる食材トリュフ。イタリア以外の国にも生息しているが(もちろん日本にも)、白トリュフというキラーコンテンツを擁し、2021年には「イタリアのトリュフの探索と採取:知識と伝統的実践」としてユネスコの世界無形文化遺産に登録されているイタリアはやはりトリュフ王国… 続きを読む
2022年11月に開催された日本初のパネットーネ・コンテスト「パネットーネ・コンテスト in Japan」(パネットーネ・ソサエティ主催)で、入賞者によるトークショーが2023年5月2日に開催される。パネットーネは、日本でも作り手が少しずつ増えているが、手間がかかる上になかなか思う通… 続きを読む
2016年にオープンした「エッセンツィアーレ Essenziale」はフィレンツェでいちはやく当時流行りのネオビストロのスタイルをといりいれたレストランだ。ネオビストロとは価格はリーズナブル、スタッフもインテリアも、そして食材もカジュアルながら、料理は一流の技術でモダンかつガストノ… 続きを読む
タオルミーナが誇る名門ホテル「サン・ドメニコ・パラス San Domenico Palace」は、かつて映画「グラン・ブルー」の舞台となり、ジャン・レノ演じるエンツォとジャン=マルク・バール演じるジャック・マイヨールが幾多の名シーンを演じたことは記憶に新しい。過去取材も含めて何度かこの… 続きを読む
能田耕太郎シェフ率いる「ファロ」に5月限定の新メニュー「 NATURA=ナトゥーラ」が登場する。これは新緑の季節ならではの山菜や海産物、天然うなぎ、野生鳥獣など、国産天然食材にこだわったガストロノミーコース。全7品で20,000円、ディナータイムと水〜土のランチタイム(要予約)のみ
昨年12月、ローマはスペイン広場近くにOPENしたホテルW ROME(ダブリュ・ローマ)が、いまイタリアのガストロノミー・シーンで話題になっている。今回イタリアに初登場したW ROMEとはマリオット・インターナショナルが世界展開するラグジュアリー・ライフスタイル・ホテル・カテゴリーW… 続きを読む
パルマ郊外にあるレストラン「インキオストロ Inkiostro」は以前からクリエイティヴなイタリア料理=クチーナ・クレアティーヴァを標榜してミシュラン1つ星に輝くなどすでにその名は知られていたが、昨年11月に新シェフ、サルヴァトーレ・モレッロ Salvatore Morelloが就任。… 続きを読む
Raw food(ローフード)なる言葉がイタリアでも聞かれるようになって久しい。ベジタリアンからビーガンへ、そして素材を非加熱(加熱しても極低温)調理して一皿に仕立てるローフードへと、健康や倫理に基づいた食事概念は少しずつだが着実に広まっている。また持続可能性や環境へのゼロインパク… 続きを読む
過日ローマの下町トラステヴェレにある老舗料理店「ケッコ・エル・カレッティエレ」を訪れた時のことである。何を食べようかメニューを眺めていると御者風パスタ「スパゲッティ・アッラ・カレッティエラ」があるのに気が付いた。そういえばローマ風カレッティエラはまだ食べたことがないなと思い注文し… 続きを読む
フランス中央部に位置するオーヴェルニュ地方は高原が連なる山岳地帯にあり、フランス広しといえども最も自然が豊かで、開発があまり進んでいない土地といわれている。この地方の玄関口であるクレルモンフェラン空港に降り立ち、レンタカーを走らせてみるとその豊かな自然は手に取るように分かる。高速… 続きを読む
イタリアのチーズが足りてないとお嘆きの諸氏に朗報。東京・麻布十番にイタリアのチーズとサルーミ(加工肉食品)の専門店「Fior di Maso フィオール・ディ・マーゾ」が4月29日に誕生した。麻布十番駅から徒歩約5分の角地、店全体がガラス張りで中の様子がよくわかる。入り口すぐにチーズ… 続きを読む
結婚式に欠かせない、アーモンドを糖衣で包んだコンフェッティ。古代ローマ時代にはすでに存在し、子供の誕生や結婚の祝祭菓子として用いられていた。ただし、当時はまだ砂糖はなく、蜂蜜と小麦粉でアーモンドを包んだものだった。糖衣で包むという方法は、伝説によれば、アル・ラーツィなるアラブ人が… 続きを読む
バール・パスティッチェリアのウインドウの一番目につくあたりに手のひらほどもあるメリンガ(メレンゲ)が山のように積まれているのをよく見かける。卵白と砂糖を泡立てて乾燥焼きしたものが、いっぱしのお菓子づらをして鎮座しているのが、どうしても不思議でならない。甘いだけのお菓子がなぜこんな… 続きを読む
一目見たら忘れないインパクト。ボウリングのピンに似た形をした、イタリア初のクラフトウイスキー「プーニ PUNI」を試したことがある人はいるだろうか?数年前から日本でもその存在は噂になっていたが、最近都内のバーでもよく見かけるようになったので、すでに愛飲している人もあるいはいるかもし… 続きを読む
久しぶりにイタリアの食料品店をのぞいてみたところ、バリラのパッケージが変わっていたのに気が付いた。普段バリラを使用している人ならばすぐにわかると思うが今まではネイビーブルーだったイメージカラーがスカイブルーに変更されていたのだ。それはあたかもFacebookのイメージカラー変更に… 続きを読む
乾燥パスタ作りの基本は、粉と水を練り、成型し、乾燥させる、の三つの工程で成り立っている。現在のような工場生産になってもそれは変わらない。ただ、19世紀末に動力が人力から蒸気、そして電気に代わり、1980年代以降の化学分析の発達により、品質が一層高くなった(品質… 続きを読む
シエナは、トスカーナにおけるフィレンツェの永遠のライバルである。ルネサンス以前より栄え、街並みにはその繁栄の名残がしっかりと見て取れる。歴史や伝統にこだわるところはフィレンツェに負けない。ただ、明るく華やかというよりは、厳かで重厚。菓子も見た目よりも中身の充実で勝負といった趣が感… 続きを読む
フィレンツェを代表する味のひとつ、ランプレドットとは日本語でいうギアラ、牛の第四胃袋のことである。フィレンツェの街中を歩くとランプレドットを食べさせる屋台がいくつかあり、そうした屋台はランプレドッタイオ、またはトリッパも食べさせることからトリッパイオと呼ばれているが、実はそうした… 続きを読む