パスタの歴史最終回 乾燥パスタの製造工程(全9回)

乾燥パスタの製造工程

乾燥パスタ作りの基本は、粉と水を練り、成型し、乾燥させる、の三つの工程で成り立っている。現在のような工場生産になってもそれは変わらない。ただ、19世紀末に動力が人力から蒸気、そして電気に代わり、1980年代以降の化学分析の発達により、品質が一層高くなった(品質… 続きを読む

パスタの歴史その8(全9回)現在のパスタ

現在のパスタ

18世紀から19世紀にかけてのパスタ隆盛は、その料理法のバリエーションが増えたことにも一因する。最も貢献したのは、新大陸からやってきたトマトである。スペインが南米から持ち帰ったこの植物は、当初は毒があるとされ、観賞用にとどまっていたが、品種改良されてジューシーで独特の… 続きを読む

パスタの歴史その7 パスタ職人とパスタ製造の変遷(全9回)

パスタ職人とパスタ製造の変遷

ルネサンス期の料理書に出てくるパスタは、基本的に手作りを念頭に置いたもので、貴族など富裕層の厨房で料理人が手がけるものだった。一般庶民がパスタを食べようとすると、職人が作る専門の店で買うのである。とはいえ、高級品だったから、日常の食品ではなかった。いず… 続きを読む

パスタの歴史その6 ルネサンスのパスタ(全9回)

ルネサンス時代のパスタ

文化黎明の中世末期から15世紀ルネサンス時代へと移り変わると、食の分野も「シンプルな調理」から「バランスと洗練の料理」へ変遷を遂げていった。この時代に、ガストロノモと呼ばれる美食家、美食研究家が輩出し、各が料理書を表している。有名なところでは、マエストロ・マ… 続きを読む

パスタの歴史その5 中世以降のパスタ(全9回)

中世以降のパスタ

中世は、歴史的には灰色もしくは暗黒の時代といわれ、食の分野もその例外ではなかった。飢饉や疫病のせいで人口が減り、農業もふるわなかったからだ。暗黒の中世から脱却した13世紀頃からイタリア半島で食に関する書物が出始めていく。13世紀から14世紀にかけてパスタ史に残る言… 続きを読む

パスタの歴史その4 パスタの道 中国、シチリア、ユダヤ(全9回)

中国の道

すでに冒頭で述べたように、マルコ・ポーロが中国から“麺”を持ち帰って広まったという説は否定されている。ただ、「東方見聞録」には、それらしきものについて語っている箇所がある。この作品は獄中で語った冒険譚がもととなって口述筆記で、写本につぐ写本のおかげでさまざまなバージョンが… 続きを読む

パスタの歴史その3 パスタの道 エトルリア、古代ギリシャ、古代ローマ(全9回)

絹が伝わったシルクロードのように、パスタがたどったパスタロードがある、というのが最近のパスタの歴史論の中核だ。ただそれは、絹の交易といったような商業的なルートではなく、どのようにパスタというものが伝わり、発展していったかを推測し、物語る道だ。道は幾つかにわかれており、代表的なのが… 続きを読む

パスタの歴史その2 硬質小麦(全9回)

乾燥パスタの歴史の前に、原料となる硬質小麦がいったいどんなものなのかを知っておく必要がある。乾燥パスタとは、ただ乾燥させれば良いというものではない。それに適した素材、麦を使用しなければならない。それが硬質小麦(Triticum durum)である。おもにパンに用いられる軟質小麦(T… 続きを読む

パスタの歴史その1 パスタの原初(全9回)

マルコ・ポーロが中国からパスタを持ち帰ってイタリアに伝わったという通説が信じられていた時代があった。イタリアで漠然と流布していたこの説は、1929年に発行されたアメリカのパスタ業界誌「ザ・マカロニ・ジャーナル」に載って以来、“真実”として確立してしまった。というのも、それ以前はパ… 続きを読む

極旨パスタ Amazon.co.jp

日本のパスタは本物なのか?つねにその本質的な命題を問い続けるイタリア料理のシェフ3人と、
イタリアと日本両国に渡って活動を続けるロトンダ・イタリア料理研究会がコラボレーション。
パスタ道、と呼び変えてもよい郷土料理至上主義を掲げて作ったパスタ101点とシェフ自慢の
副菜レシピ22点を一… 続きを読む

Select Your Style

Pre Define Colors

Custom Colors

Layout

0
    0
    お買い物カゴ
    お買い物カゴは空ですSHOPに戻る