「Sardegna!」Count Downその2

 

ディープ・サルデーニャ、バルバージア地方の奥の奥。ヌオロの北のこれまた山奥に「テストーネ」というアグリツリズモがあります。シチリアの「ミジリシェーミ」、トスカーナの「ラ・チェッレータ」とディープなアグリはこれまでに幾つか体験して来ましたがここはまたすごかった。何せ携帯の電波も入らない道なき道をゆき、ようやく敷地に入ったと思いきや放牧用の柵を自ら開けて羊の群れを横目に見ながら悪路を車を走らせること数十分。その間何度もくじけそうになりながらようやく着いた山奥の一軒家、それがこの「テストーネ」であります。

時刻は昼をとうに過ぎ、店主もこちらもどん底の飢餓状態だったのでいきなり始まる午餐勝負。自家製サラミ、自家製チーズ、肉に野菜にパーネ・カラサウを薄いワインとともに味わいながら店主の語る島の話に耳を傾ける、延々と続く午後の饗宴。地産地消どころか自産自消、食料自給率ほぼ100%の田舎料理は時にハードでありながら、胃袋の奥底に語りかけて来るそんな深い料理でありました。そうしたサルデーニャの真実をつめこんだ胃袋を抱え、強風でコルクの森が吠え続けるのを聞きながら冷えきったベッドに身を横たえる。そんなハードなアグリ体験がしてみたい人はこちらへどうぞ。MASA

Masakatsu IKEDA
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池田匡克 Masakatsu IKEDA ジャーナリスト 1967 年東京生まれ。出版社勤務後1998 年イタリアに渡り独立。旅と料理のビジュアル・ノンフィクションを得意とし、イタリア語を駆使したインタビュー、取材、撮影、執筆、講演活動を日本、イタリア両国で行う。主な著書に「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「サルデーニャ!」「フィレンツェ美食散歩」「アマルフィとカプリ島」「Dolce!イタリアの郷土菓子」「世界一のレストラン オステリア・フランチェスカーナ」など多数。2005年よりイタリア国立ジャーナリスト協会所属。株式会社オフィス・ロトンダ代表取締役。2014年国際料理大会Girotonno、Cous Cous Festに日本人として初の審査員に選ばれる。2016年レポーター・デル・グスト賞受賞。

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