「Sardegna!」その8カタツムリ

スローフードのシンボルでもあるカタツムリですが、ここサルデーニャでは日常の食卓に上ります。サンベネデット市場にもカタツムリを売る店がありますが、こちら1階鮮魚コーナーでなく2階の精肉売り場にあるのはやはりカタツムリでは貝でなく肉扱いされているからなのでしょう。しかし料理法としては魚料理のそれに近く、前菜で食卓を彩る際に多いのは茹でてからローリエ入りのトマトソースであえる食べ方。これを爪楊枝でほじくりだしながら食べるのは日本でつぶ貝を食べる時に似ていて、食卓から会話が消え、ワイングラスに手を伸ばすのも忘れて皆一様に黙々とカタツムリほじりに没頭してしまうのです。こちらはカリアリのチェントロにある「サ・ドム・サルダ」のカタツムリ。ローリエが効いた酒の肴です。

ちなみにカタツムリではイタリア語では単ルマーカ、複ルマーケ。仕事が遅い人のことをやはりルマーカ、もしくはさらに強い軽蔑をこめてルマコーネ、なんていったりしますが良い子のみんなはまねしないように。同名のパスタもありますな。MASA

Masakatsu IKEDA
About Masakatsu IKEDA 1139 Articles
池田匡克 Masakatsu IKEDA ジャーナリスト 1967 年東京生まれ。出版社勤務後1998 年イタリアに渡り独立。旅と料理のビジュアル・ノンフィクションを得意とし、イタリア語を駆使したインタビュー、取材、撮影、執筆、講演活動を日本、イタリア両国で行う。主な著書に「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「サルデーニャ!」「フィレンツェ美食散歩」「アマルフィとカプリ島」「Dolce!イタリアの郷土菓子」「世界一のレストラン オステリア・フランチェスカーナ」など多数。2005年よりイタリア国立ジャーナリスト協会所属。株式会社オフィス・ロトンダ代表取締役。2014年国際料理大会Girotonno、Cous Cous Festに日本人として初の審査員に選ばれる。2016年レポーター・デル・グスト賞受賞。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.




このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください