オストゥーニの銀婚式

約10年ぶりに訪れたオストゥーニは街全体を石灰で塗り固めたような(実際そうなのですが)白い町。このあたりはマルティーナ・フランカ、ロコロトンド、チステルニーナと小さくて可愛い町が多く、ぷらぷら写真撮りながら歩くには最適な地方ですが車は必須です。旧市街入り口にある骨董屋にぶらりと入り、古い器などの生活雑器を幾つか購入。さらに奥へと進んでゆくと大聖堂前に人がむらがっているので、のぞいてみるとあるご夫婦の銀婚式だとかで「あんたたちも飲んで食べて一緒に祝いなさい」とプラリネ、アーモンドのビスコッティ、アスティ・スプマンテなどをごちそうになる。その御礼に「日本よりお二人の銀婚式を心よりお喜び申し上げるとともに、金婚式にまたオステゥーニでお目にかかれることを切望いたします」とお祝いをひとこと。胸襟を開いて接してくれるこうした出会いってやはり南イタリアらしいオープンな人柄のなせるわざ。

帰りがけにサントロンツォ広場を包み込む壮大な夕景に遭遇。南イタリアの夏の夕暮れはいつもスペクタクル。MASA

Masakatsu IKEDA
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池田匡克 Masakatsu IKEDA ジャーナリスト 1967 年東京生まれ。出版社勤務後1998 年イタリアに渡り独立。旅と料理のビジュアル・ノンフィクションを得意とし、イタリア語を駆使したインタビュー、取材、撮影、執筆、講演活動を日本、イタリア両国で行う。主な著書に「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「サルデーニャ!」「フィレンツェ美食散歩」「アマルフィとカプリ島」「Dolce!イタリアの郷土菓子」「世界一のレストラン オステリア・フランチェスカーナ」など多数。2005年よりイタリア国立ジャーナリスト協会所属。株式会社オフィス・ロトンダ代表取締役。2014年国際料理大会Girotonno、Cous Cous Festに日本人として初の審査員に選ばれる。2016年レポーター・デル・グスト賞受賞。

4 Comments

  1. 私にとってプーリアは、憧れの地です。一度訪れた時、ゆったりとした時間が流れ、「この街…心地いい!」と感じてしまったのです。池田さんに、プーリアの魅力満載の本を、執筆してもらえたらなぁ…と。
    W杯、終わってしまいましたね。数日間は、寂しさで、脱力感でいっぱいです。数年前に、W杯の影響で、イタリアにはまり、ジャンルカ・トト・富樫さんが、セリエAの雑誌編集長をされていた時に、一緒にサッカー観戦ツアーに行き、ミラノに降り立った時は、夢のような時間でした。今は、その時の気持ちと同じで、心は…でもイタリアでなく、スペインのバルセロナに飛んでます…。私は、アルゼンチンのメッシを、バルセロナで見たいです…!!

  2. 上田祥子様
    プーリアの件、貴重なご意見として拝聴いたします。どうもありがとうございます。とりあえずプーリア話をあと何本かUPしますのでしばらくはそちらをご覧いただければ幸いです。
    ジャンルカ・トト・富樫さんとご面識があったのですか。私もかつて国立競技場で読売Vs日産戦の後待ち合わせして、仕事の件で立ち話をしたことがありました。懐かしい思い出です。そういえば数年前にカンプ・ノウに遊びに行ったことがありますが、ショップ、博物館などなどサッカーがきちんとビジネスになった一大テーマパークでびっくりしました。MASA

  3. 編集長と一緒にセリエAを観よう!という、雑誌の企画のツアーでお会いしました。富樫さんは、とても紳士的な方でした。お話もしたし、写真も撮って頂きました。私の中で、イタリアの思い出の最初のページに富樫さんはいます…。カンプノウに行った事あるんですか…羨ましいです。私には、カンプノウはサッカー場というより、劇場のイメージです。そこで、芸術的なエレガントなサッカーをされたら、たまりませんね…!

  4. そういえば富樫さんはアフリカでお亡くなりになったんでしたね。90年W杯カメルーン代表についての原稿が好きでした。抜いたと思ったら長い足がびよーんと伸びて来て、タコのはっちゃんディフェンス、みたいな表現で。カンプノウは遊びに行っただけですが、サンチャゴ・ベルナベウでは見ましたよ、レアル。メキシコの英雄といわれたバク宙ストライカー、ウーゴ・サンチェスがいたころの話です。MASA

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