Europeo di Mattozzi@Napoli

ナポリに来たらどこに食べに行く?と考える時最初に心に浮かぶのが「エウロペオ・ディ・マットッツィ」。ガンベロ・ロッソのQP、つまりQualita Prezzo「コスト・パフォーマンス度」の針はマイナスに傾いているもののこれはあくまでナポリのトラットリアを基準としたもので、確かに値段少々高めなのは客層を見れば一目瞭然。周囲には銀行、役所、オフィスなどが並ぶビジネス街なので昼からネクタイをしめたビジネス・ランチ風の男たち、あるいは同様にスーツ姿で一人経済誌を読みながらパスタを口にする初老の紳士などなどナポリの表の姿を観察できる店であり、リーズナブルな反面つねに荷物に気を配っていなければいけないがやがやしたトラットリアとはひと味もふた味も違う。

前菜はここに来たら必ず食べる握りこぶし大のモッツァレッラ1ケ。時折これにフォークをずぶりとぶっ刺して出してくるので、日本では絶対にやらない罰当たりなプレゼンテーションにたまげることがある。ついでタコのサラダ、揚げ物はベシャメルを使ったアランチーノと柔らかいジャガイモ・コロッケ、オリーヴとポモドーリ・セッキを戻した漬け物。パスタは当然スパッゲッティ(スパゲットーニ?)ヴォンゴレにポモドリーニ「ペンノロ=ナポリ弁」を2、3粒入れた「マッキャート」。遠目から厨房をのぞくとフライパン2丁使いで仕上げていたがこれはあさりの汁だけをパスタとあおり、後にもうひとつのフライパンの熱々のあさりとあわせる、というやりかた。確かによくある一度あさりを取り出すやり方だと、この季節あさりがすぐに冷めてしまうから効率的といえば効率的だが、洗い物は増えるしフライパンの数も増えるしで家庭では出来ないプロの荒わざ。太め、麺バリ、乳化完璧なアサリのパスタを咀嚼する快感はナポリにてどうぞ。

一方こちらはドゥオモで見かけた結婚式風景。ウェディング・ドレスの花嫁がフェラーリの助手席に乗って市内を走っていたのでこれまたたまげて眺めていたらドゥオモ前でひらりと降り立ち、待ち構えていた新郎と腕を組んで颯爽と階段を上っていったのでした。しびれる光景なので動画もおまけにどうぞ。音が出ますのでご注意を。MASA

 

youtube http://www.youtube.com/watch?v=AXw3nOYuaKA&hl=ja

YouTube: ナポリ式結婚

 

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Masakatsu IKEDA
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池田匡克 Masakatsu IKEDA ジャーナリスト 1967 年東京生まれ。出版社勤務後1998 年イタリアに渡り独立。旅と料理のビジュアル・ノンフィクションを得意とし、イタリア語を駆使したインタビュー、取材、撮影、執筆、講演活動を日本、イタリア両国で行う。主な著書に「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「サルデーニャ!」「フィレンツェ美食散歩」「アマルフィとカプリ島」「Dolce!イタリアの郷土菓子」「世界一のレストラン オステリア・フランチェスカーナ」など多数。 2003年度「シチリア美食の王国へ」がイタリア文化向上に貢献した出版物に送られるマルコ・ポーロ賞(イタリア文化会館主宰) 最終候補作品にノミネート 2005年よりイタリア国立ジャーナリスト協会所属 2011年株式会社オフィス・ロトンダ設立。現在代表取締役 2014年日本初のイタリアの旅と料理をテーマにしたWEBマガジンSAPORITA設立。国際料理大会Girotonno、Cous Cous Festに日本人として初の審査員に選ばれる

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