2015年イタリアの食事情を知る5つのキーワード

01百花繚乱ストリートフード ローコストがキーワード

いまイタリアで巷を賑わしているのはストリートフード。これはパニーノやフリットなど、従来路上で食べられていた伝統的なスナックや軽食にスポットライトがあたり、脇役から主役へと昇華したムーブメントだ。フィレンツェのランプレドットやパレルモのパネッレ、スフィンチョーネ、ジェノヴァのファリナータ、ミラノのモンデギーリ、さらにはピッツァやパニーノなどはその代表格で、従来はそうした地方でした食べられなかったストリートフードが、最近ではイタリア中さまざまな場所で食べられるようになった。またストリートフード・トラックなどイタリア各地でのイベントも盛んで若者を中心に安くて美味しい、しかも伝統的な食が見直されている。

02グルテンフリーは是か非か パスタの苦手なイタリア人

最近イタリアでは「グルテン・フリー・メニュ」という表示がやけに目立つ。これは生まれながらにグルテン・アレルギー、つまり小麦製品を食べられないイタリア人が増えていることを意味している。現代社会が生んだ弊害だ。

03メルカート進化形 フードコート化が進むイタリアの市場

近年イタリアではローマのテスタッチョ市場、トリオンファーレ市場など市場のフードコート化が目立つ。これはバルセロナのサン・ジュゼップ市場など、スペインで成功している市場ツーリズムの影響。

04クラフトビール黎明期 イタリアのビールが今熱い

ここ十年ほどでイタリアのクラフトビール、小規模なビール生産者は非常に増えた。(具体的数字は分かりません)代表的な生産者は「バラデン」「32ヴィア・デイ・ビッライ」「ブルトン」「ペトロニョーラ」などだがいずれもストリートフードと好相性。特に「バラデン」は自社製品が飲める「OPEN BALADIN」を展開。トリノ、ミラノ、ローマなどでクラフトビール好きが集うスポットになっている。

05ヘルシー&ライトなピッツァ&パン

「太りたくない」という理由で現代のイタリアではパンとピッツァの消費が落ちているが、逆に増えているのが長時間発酵、古代小麦などを取り入れ新世代のパン&ピッツァ。写真はその代表、ローマの「ボンチ」のピッツァ。ガブリエレ・ボンチは現代を代表するカリスマ・パン職人の一人で、日本上陸が待たれている。

Masakatsu IKEDA
About Masakatsu IKEDA 1139 Articles
池田匡克 Masakatsu IKEDA ジャーナリスト 1967 年東京生まれ。出版社勤務後1998 年イタリアに渡り独立。旅と料理のビジュアル・ノンフィクションを得意とし、イタリア語を駆使したインタビュー、取材、撮影、執筆、講演活動を日本、イタリア両国で行う。主な著書に「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「サルデーニャ!」「フィレンツェ美食散歩」「アマルフィとカプリ島」「Dolce!イタリアの郷土菓子」「世界一のレストラン オステリア・フランチェスカーナ」など多数。2005年よりイタリア国立ジャーナリスト協会所属。株式会社オフィス・ロトンダ代表取締役。2014年国際料理大会Girotonno、Cous Cous Festに日本人として初の審査員に選ばれる。2016年レポーター・デル・グスト賞受賞。

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