「The Restaurant」byアマン東京の逆襲

レストランはおろかバーでさえも予約困難といわれるアマン東京のメイン・ダイニング「The Restaurant ザ・レストラン」が2016年4月、ヴェネトを中心としたイタリア料理にモデル・チェンジ、シェフに就任したのはヴェネツィアの「Hotel Bauer ホテル・バウワー」でシェフを務めた平木正和さんだ。

実はまだ平木さんにお会いしたことは無い。しかし日本のメディアから「いまイタリアで注目の日本人料理人は誰ですか?」と聞かれるたびに、徳吉洋二(TOKUYOSHI)、能田耕太郎(Bistro 64)、HIRO(RAI 1など)、紺藤敬彦(Osteria Francescana)氏らの名前をあげ、実際現場に足を運んで取材して来た。ヴェネツィアの名門ホテルのシェフに日本人が就任した、という噂は耳に入っていたのだが取材する機会がないまま時は過ぎ、その後平木さんは日本に帰国、アマン東京のシェフに就任したのだ。

東京駅から銀座にかけてのハイエンド・イタリア料理店の競争は激しい。シャングリラ東京「Piacere ピヤチェーレ(原文ママ)」のシェフはパオロ・ペッロージからアンドレア・フェレーロに代わったばかりだし、丸の内の「Heinz Beck ハインツ・ベック」は泣く子も黙るローマのミシュラン3つ星だ。アルマーニ銀座「Ristorante GINZA リストランテ・ギンザ」のシェフはエンリコ・デルフリンガーの後を注いだフランチェスコ・マッツィ、そして今現在東京で一番勢いのある料理人、銀座ブルガリ「Il Ristorante イル・リストランテ」 のルカ・ファンティンがいる。ルカとは昨年の夏、彼の故郷トレヴィーゾ、ミラノ、そしてモデナのオステリア・フランチェスカーナと一週間ほどともに旅をしたことがあるが、彼の博学ぶりにはあらためて驚かされた。

そうした激戦区のトーキョー・アルタ・ガストロノミアにうってでたのが平木シェフだが、ヴェネト料理、というキーワードが現在の東京でどれだけ成功するかは正直未知数。なぜなら過去東京でヴェネト料理の成功例は数少ないからだ。それだけに注目されるのが平木シェフの手腕、これからの活躍に期待したい。

ザ・レストラン アマン
東京都千代田区大手町 1-5-6大手町タワー
03-5224-3339

11:3014:3017:3022:00
ランチコース、4800円、6500
ディナーコース、10000円、14000円、18000

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Masakatsu IKEDA
About Masakatsu IKEDA 1445 Articles
池田匡克 Masakatsu IKEDA ジャーナリスト 1967 年東京生まれ。出版社勤務後1998 年イタリアに渡り独立。旅と料理のビジュアル・ノンフィクションを得意とし、イタリア語を駆使したインタビュー、取材、撮影、執筆、講演活動を日本、イタリア両国で行う。主な著書に「シチリア美食の王国へ」「イタリアの老舗料理店」「サルデーニャ!」「フィレンツェ美食散歩」「アマルフィとカプリ島」「Dolce!イタリアの郷土菓子」「世界一のレストラン オステリア・フランチェスカーナ」など多数。 2003年度「シチリア美食の王国へ」がイタリア文化向上に貢献した出版物に送られるマルコ・ポーロ賞(イタリア文化会館主宰) 最終候補作品にノミネート 2005年よりイタリア国立ジャーナリスト協会所属 2011年株式会社オフィス・ロトンダ設立。現在代表取締役 2014年日本初のイタリアの旅と料理をテーマにしたWEBマガジンSAPORITA設立。国際料理大会Girotonno、Cous Cous Festに日本人として初の審査員に選ばれる

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