Cucina イタリア料理の百科事典

¥10,800

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説明

レシピ本は数あれど、イタリア料理(及び外国の料理も)について根本的な疑問(食材について、調理法について、調理器具について、そのほか料理に関するあれこれについて)に答えてくれる辞書的な役割を果たす書籍は非常に限られている。その昔、Rizzoli社から食のジャーナリスト、アントニオ・ピッチナルディによる「Dizionario di Gastronomia」という良書があったが絶版。それを引き継ぐものは今やこのGarzanti社の「Cucina」しかないだろう。

ミラノの料理ジャーナリスト、アラン・ベイが監修した同書は総ページ数1244(巻末索引含む)、各語彙説明の他に、特定のテーマの深掘りコラムが随所に挿入されている。ユニークなのは、「マーケット・ボックス」と題し、イタリアの様々な食品の個々のマーケット事情(消費者動向)についてのコラムもあること。2010年初版につき最新事情とはいかないが、それでも傾向を知るには役立つ。そしてもう一つ、この本の特徴となっているのが、2850ものレシピが含まれていることだ。監修のアラン・ベイが特に注力したというこのレシピがあることで、検索した語彙の中身がより鮮やかに見えてくる。巻頭にある本書の使い方部分では、「1 pizzicoひとつまみ=2〜4g」「1 filo di olioオイルひと回し=20g」「1 mestoloレードル1杯=1.5dl」などと分量目安が明解に示されている点も特に外国人にとっては有用。
ピッチナルディ本に比べると図録が一切ないのが残念だが、しかしこの膨大な情報量はそれをカバーして余りある。イタリア料理に携わる者にとってまさに必携の一冊である。

 

判型:1244P 2色刷り イタリア語 ソフトカバー 1709g Garzanti Libri刊 2010年初版発売


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重さ 1709 g

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