説明
ナポリにおいて料理とは人生そのものであり、食べることにかける情熱は他に並ぶ都市がないほどだ。本書ではスペイン支配、フランス支配時代に期限が遡る古いナポリ宮廷料理も多く収録。ティンバッロやサルトゥといったハレの料理や洗練されたナポリ菓子の数々。ナポリ料理とはそうした伝統に触れ、混醸し、熟成させて発展して来たのだ。経済的事情で野菜ばかり食べていたことから「Mangiafoglie マンジャフォッリエ＝葉っぱ食い」とさげすまれていた時代もあったが、貧困から生まれた野菜料理やミネストラはかのミネストラ・マリタータのように素晴らしい料理へと変貌を遂げていった。そしてパスタの発展とともに葉っぱ食いたちはやがてパスタ食い「Mangiamaccheroni マンジャマッケローニ」となってゆくのだが、それはもはやアートである。かの有名なスパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレ、フリッタータ・ディ・マッケローニを筆頭にチンパニ、ティンバッロ、ラザーニャなどなど多くのパスタの形態を生み出し、ラグー、ボロニェーゼ、グラッサ、ジェノヴェーゼなど多くのソースを作り出して来たのだ。
判型：264P オールカラー 1100g イタリア語 ハードカバー Guido Tommasi Editore-Datanova刊 2019年2月7日発売
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