説明
2020年3月に発表された史上初のミシュラン・スロヴェニア版で唯一の2つ星に輝いたのが「ヒシャ・フランコ」の女性シェフ、アナ・ロス。スロヴェニア?と聞くとガストロノミー不毛の地に思えるかもしれないがアナ・ロスだけは別格。すでに2017年世界ベストレストラン50の最優秀女性シェフを受賞するなど国際的な名声も高く2018年の「サン・ペレグリーノ・ヤング・シェフ」で審査員を務めたことも記憶に新らしい。「ヒシャ・フランコ」はフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州とスロヴェニアの国境からわずか5kmのコバリッド Kobaridにあり、チビダーレ・デル・フリウリからなら車でわずか1時間の距離。アナ・ロスが提唱するのは地元の生産者と協力したキロメトロ・ゼロ、フードロスの削減、自然との共生など、フリウリの女性シェフ、アントニア・クリュッグマンと共通する点も多い。また、アナ・ロスは主にビオ・ディナミ・ワインを扱うのも彼女らしい哲学の一つだ。
本書ではアナ・ロス本人によるエッセイのほか、美しいスロヴェニアの風景写真、レシピが収録されているがそうした周辺環境を含む全てがアナ・ロス=ヒシャ・フランコの世界観なのだということをあらためて再認識させてくれる。
判型:英語 ハードカバー オールカラー255P 1.27kg 22.48 x 3.05 x 30.1 cm 2020年5月7日発売 Phaidon刊
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