ポルチーニ記念日2005年版
目がないってほどではないけれど、この季節やっぱり食べずにはいられない ポルチーニ。昨晩はガルガのコック、エリオさん宅で、秋のポルチーニ・ナイト であった。 約束には遅れるのが礼儀のお呼ばれも、食事開始時間をきっちり計算して料理を作るエリオさんの場合は例外。許される遅刻は10分までだ。 ところが、他に遅れるのが2名。私は内心、ハラハラ。 ともかくフェラーリのスプマンテで乾杯、前菜はエリオさんの故郷、 サルデーニャから届いたお兄さん作のペコリーノ、お姉さん作の冬メロンと いちじく、それに生ハムとサラミが添えられた。いちじくアレルギーの私は 泣く泣くいちじくをパス、しかし、冬メロンはものすごく美味しかった。 温かい前菜はポルチーニ・フリッティ。エリオさんは衣を作らず、 小麦粉を薄くまぶして揚げる。遅刻者のせいで若干冷めたけれど、 それでも充分美味しい。柔らかくて、でも、さくっとしていて。 それからポルチーニのタリオリーニ。まるでラーメンのような細いちぢれパスタに スライスポルチーニのにんにく&ネピテッラ炒め煮スーゴがからまる。イタリアにしてはめずらしく、塩はやや薄め、きのこのぬるりとした食感がたまらない。 メインはall’alpino、骨なし牛ビステッカを幅1.5cmに切り分けた上にポルチーニの かさの部分をソテーしたものが丸ごとどんどんと乗っているというもの。これぞヨー ロッパ、トスカーナの質実剛健滋味横溢の一皿。一度食べたら忘れられません。mnm

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