プロセッコDOC探訪番外編その1 レ・ベッケリエの元祖ティラミス

トレヴィーゾの食といえば、冬野菜のラディッキオ・トレヴィジャーノ(ラディッキオ・ロッソ・ディ・トレヴィーゾIGP)が有名だが、それよりも世界的に知られているものがある。クリームと香ばしいカフェで作られるティラミスだ。発祥には諸説あり、ヴェネツィアを始めとするこの地域では似たような… 続きを読む

イタリア菓子伝12 バイコリ

イタリアの朝食アイテムの定番の一つに、フェッテ・ビスコッターテfette biscottateがある。小型の食パンを薄切りにして焼き、水分をほとんど抜いたものだ。バールやカフェではお目にかからないが、スーパーの“朝食向け”コーナーには必ず置いてあるし、ホテルの朝食でも常連だ。普通は… 続きを読む

イタリア菓子伝11 ブッチェッラート

フィレンツェからの小旅行先として人気のルッカは、共和国時代に築かれた城壁に囲まれ、時が止まったかのような中世の街並みが残る美しい小都市である。大きな戦争に巻き込まれたことはなく、絹織物業と銀行業、そして近隣の農業に支えられ、静かに、しかし確かな繁栄を享受してきた。現在のルッカは、… 続きを読む

イタリア菓子伝09 トルチェッティ

さくさくの軽い歯触りは、一瞬グリッシーニを思い出させる。トリノ生まれの細い棒状のグリッシーニは、17世紀、胃腸が弱くパンの白い部分が消化できない幼少期のヴィットリオ・アメデオ2世のために宮廷医がパン職人に命じて作らせたもの。白い部分がなくほとんど外皮(クロスタ)だけなので、パンと… 続きを読む

イタリア菓子伝08 スフォリアテッラ

「ナポリには優美なものが三つある。一つは海、もう一つはヴェスヴィオ、そしてもう一つがスフォリアテッラ」。ナポリ中央駅前の菓子店「F.lli Attanasio」の店にはこう書かれた絵皿が掲げられている。ナポリには数々の伝統菓子があるが、中でも一番の自慢はスフォリアテッラなのだ。口が… 続きを読む

イタリア菓子伝07 リッチャレッリ

シエナは、トスカーナにおけるフィレンツェの永遠のライバルである。ルネサンス以前より栄え、街並みにはその繁栄の名残がしっかりと見て取れる。歴史や伝統にこだわるところはフィレンツェに負けない。ただ、明るく華やかというよりは、厳かで重厚。菓子も見た目よりも中身の充実で勝負といった趣が感… 続きを読む

イタリア菓子伝06 トルタ・メリンガータ

バール・パスティッチェリアのウインドウの一番目につくあたりに手のひらほどもあるメリンガ(メレンゲ)が山のように積まれているのをよく見かける。卵白と砂糖を泡立てて乾燥焼きしたものが、いっぱしのお菓子づらをして鎮座しているのが、どうしても不思議でならない。甘いだけのお菓子がなぜこんな… 続きを読む

イタリア菓子伝05 コンフェッティ

結婚式に欠かせない、アーモンドを糖衣で包んだコンフェッティ。古代ローマ時代にはすでに存在し、子供の誕生や結婚の祝祭菓子として用いられていた。ただし、当時はまだ砂糖はなく、蜂蜜と小麦粉でアーモンドを包んだものだった。糖衣で包むという方法は、伝説によれば、アル・ラーツィなるアラブ人が… 続きを読む

イタリア菓子伝04 コロンバ

復活祭が近づく2月の終わりから3月にかけて、スーパーや菓子店の一番目立つところにあるのが卵型のチョコレート、その次に目につくのはコロンバ。コロンバ・パスクアーレとも呼ばれる、鳩(コロンバ)をイメージした発酵菓子だ。初めて見たときは、「え、どこが鳩?」と思ったほど、かなりデフォルメ… 続きを読む

イタリア菓子伝03 パスティエラ

復活祭の時期になるとスーパーなどでコロンバが山と積まれているのが目につく。でも、ナポリでは復活祭といえばパスティエラである。表面にリボン状のパスタ・フロッラで網目模様があしらわれ全体に黄金色をしたトルタだが、見た目のシンプルさに惑わされてはいけない。大半のイタリア菓子に違わず、素… 続きを読む

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