Capannelle@Chianti
某誌の来年の秋号に掲載する予定でトスカーナのワイナリーを巡る日々が始まった。 テーマは「ワイナリー・リゾート」。質実剛健ダイハードなアグリとは違う、こじゃれたワイナリーホテルに泊まって、美味しいものも食べるというもの。 しかし、朝から不穏な天気。というか、今週はずっと天気悪い。衛星写真でこの一週間を見たら、ずーっと雲の塊がイタリア上空に居座っている。これはだめだわ。 しかし、めげずにガイオーレ・イン・キャンティはカパンネッレへ。モンテプルチャーノのアヴィニョネージとの合作「50&50」で知られるワイナリーで、オーナーは豪華列 車オリエント・エクスプレスやフィエーゾレの五つ星ホテル「ヴィッラ・サン・ミケーレ」などを持っているイギリスのお金持ち。 ワインが有名だから、こっちが取材中もお客さんがひっきりなしに買いに訪れる。この雨の中、ご苦労様。日本人の男性も一人。この方は私のイタリアワインの師匠、高 木幹太氏の著書「イタリア銘醸ワイン案内」を携えていたから、かなりのラヴァーと お見受けした。そういう人から新婚旅行の人まで、幅広い層のビジターが来るところです。 でも、ここに宿泊できることを知っている人はまだ少ないらしい。3年前から「ヴィッ ラ・サン・ミケーレ」のスタンダードを持ち込んだラグジュアリー・ワイン・ホテル となっているのだ。たった5室、でも、プールもあるし、なんといっても五つ星ホテル の運営だから、サービスはちゃんとしている。レストランはないが、まるまる一軒をリザーブすれば、「ヴィッラ・サン・ミケーレ」 のシェフによる料理を楽しむことも可能。最近、ここのホテルの料理は悪くない、と いう評判なので(私はまだ試していません)、ゴージャスにいきたい人にはいいかも。 結婚式も受けているとか。 それにしても、ここのワインは高い。日々5ユーロ前後のワインを飲む身に最低で も32ユーロというのは、かすんで見えない程高いところにある花。そういう人には13 ユーロで3種類試飲できるセットでとりあえず満足するしかない、か。mnmSAPORITAをもっと見る
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