Taverna Siciliana@Palermo
Piccolo Napoliに行こうと夜のBorgo Vecchioを歩く。Via Roma界隈と違ってボロボロの住宅が立ち並び、路上にたむろするのはアジア系、アフリカ系の労働者たち。悪人には見えない者の路上にはゴミが散乱し、動物の死体も放置されたまま。泣く子も黙る怖〜い夜のパレルモ。でPiccolo Napoliは休み。そういえば平日は昼のみなのでした。きびすをかえして再び安全なチェントロあたりへ。Gigi Mangiaは閉店。かつて村上春樹が通ったA’Cuccagnaは蛍光灯が煌煌と灯りメニューにひかれるものはない。大盛りのBiondoまで行くのもなんだし、どうしようかなぁ、と思っていたところカップルが入っていったタヴェルナ・シチリアーナへ。やけにトロピカルなテーブル・クロスと間隔の空いたテーブル配置。はやらない店であることが一目で分かるが、最近はそうした店の中からなにかを無理矢理見つけるのが快感になっている。 数少ない皿が並んだブッフェ台が終わりかけているにもかかわらず「アンティパストはいかが?」と聞くカメリエーレ「いらない」と私。でイカスミ・スパを注文すると本日は無いという。じゃなにができる?と聞くとマリナーラ・スパというのでそれを。セコンドはカジキのインヴォルティーニを頼むがこれもないという。その代わりカジキのグリルならできる。つまりインヴォルティーニは買って来てるということかな?一応月曜日で魚が少ないということを考慮してあげる。 コントルノにカポナータを頼んだところ「ポテト&ペペローニと一緒に先に持って来てあげるね」というのでやむなく前菜として食べ始めるがジャガイモは焦げて炭化寸前、ペペローニは火が通ってない、カポナータは激甘激酸っぱでよくもまぁこんなにまずくつくれるなぁ、と感心。パスタ、運ばれて来て一目で分かる冷凍シーフードミックス。半分食って残しカメリエーレに「冷凍食品使う時はメニューに米印つけとけや」と言おうとしたけど「生ですけど」としれっと言われるともっと複雑なことになるので「セコンドのカジキはもちろん生ですよね?」と遠回しにイヤミをちくり。もちろんです、というので待つ。確かに生だが固いマグロと同じく自己解凍が足りずに固い。食後にパッシートかアマーロを頼むとどちらもない。あるのはリモンチェッロかグラッパ。やむなくグラッパをとるとカキーンとまずい。坊主憎けりゃ袈裟まで憎くなるもの。勘定書きが間違ってたので追求。前菜の料金はしっかりとられてた。パレルモもいきずりの店は難しいと再確認。哲学ゼロ、プロ意識ゼロ。生まれてはじめて料理する彼女がいきなりシチリア料理の本見ながら作った料理を(無理矢理)食べさせられたような感じ。20点。MASASAPORITAをもっと見る
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