Buca dell’Orafo@Firenze
今、ピエモンテの料理旅館でスタージュ中の料理研究家アイさんがフィレンツェ近郊に遊びに来ているというので、久しぶりにBuca dell’Orafoへ。連日の氷雨が止んだというのに、ここはトリエステか?!と思うような強烈な寒風吹きすさぶ日で、どっちにしろ外出が辛い今日このごろ。 13時30分頃、いつもなら満席なのに、この日はがらがら。3卓ほどしか埋まっていない。みんな外食を控え、クリスマスのプレゼントに資金を回しているのであろう。隣のテーブルは観光中のイタリア人家族。テーブル上にフィレンツェの観光ガイドをどーんと置いている。「一生のうちに一度はフィレンツェへ」、がイタリア人の数多い欲求の一つ。 寒さにやられたせいか今ひとつ食欲がわかず、メニューがなかなか決められない。ひねり出すようにして決めたのは、バッカラのスパゲティーとカルチョーフィのトルティーノ。金曜日だったのでバッカラがあったのだ。細かくほぐれたバッカラとトマトがよく馴染んだソースは、おそろしく熱くて最初のひとくちでやけど。たっぷりのオリーブオイルがぴんぴんに熱いのだ。この熱さのおかげで、”麺バリ”状態だったスパゲティーニに熱が回り、途中でほどよいアルデンテに。最初からちょうど良い温度と固さでもよかったのに...でも、美味しかったので良しとしよう。 カルチョーフィのトルティーノ(フリッタータ)は卵の火の通り具合はオッケーだったが、塩っぱくて完食できず。イタリアの塩っぱさにはほぼ慣れたと思っていたが、まだまだ修業が足りないのかも。帰りがけに、若主人(といっても同い年)のジョルダーノに塩っぱかった旨伝えると、「あぁ、カルチョーフィに塩して卵にも塩するんだけど、忘れちゃうんだよ、どっちにどのくらい塩したのか」。頼む、忘れないで。今日はお客さんも少なかったんだから。mnm

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