Taste速報
会場の混雑を避け、初日の早い時間に訪れたTaste。10時の開場からちょっと一段落して、出展者も少し場に慣れ、しかもまだ疲れていない頃を狙ったのは正解だった。これなら出展者と話もできる。 場内の半分に110の出展ブースが並び、残り半分のそのまた半分はセミナースペース、さらにその残りが即売コーナーとなっている。全ての試食をした後で最終的に欲しいものだけを購入できるシステム。無駄遣い防止になるけれど、衝動買いのお客さんが減るのは、出展者としてはどうなのだろう? 儲けよりも、知ってもらうことに重きを置くのならいいけれど。 チョコレートやトルタ、サラミや生ハム、オリーブオイルにワイン、ジャム、オイル漬けなどの保存食、パスタ、米などが、脈絡なく並ぶ。サローネ・デル・グストのように広大な開場ではないので、片端から試食してもお腹いっぱいで回りきれないということはない。 試食したなかで美味しかったのは、パルマの加工肉会社が出していたカゼルタ黒豚の生ハム。しっかり熟成させたパタネグラのハモンのように脂がかすかに飴色を帯び、とっても甘い。それから、ラツィオの南の菓子メーカーが作るパスティエラというトルタ。粒麦とリコッタが主原料のナポリの菓子だ。口に入れた瞬間、なんともいえないオレンジ系の香りがしたので、「オレンジピール?」と聞いたら、オレンジの花水だという。砂糖漬けの皮よりももっと主張が強い。こくのあるリコッタにはこのくらい強い香りでもバランスがとれてしまうのかも。 フィレンツェ郊外に最近誕生したというチョコレートメーカー「egochocolat」はパッケージデザインがモダンでスタンドには人だかりができていた。試食に選んだのはジャンドゥイオッティ味とスミレ味。前者は素直で上品なお味だったが、スミレは...化粧品を口に入れちゃったんじゃないかと一瞬びっくり。食の世界で花の香りは難しいものだと実感。mnmSAPORITAをもっと見る
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