エオリエ諸島の旅 Al Pescatore@Lipari, Da Francesco@Panarea
4月24日から2週間近くに渡ったエオリエ諸島巡業の旅より帰還。旅の感想はひとことで言って「フィレンツェに帰りたくない」。こじゃれたものはないし、時間はルーズだし、島から島への移動は船だから簡単じゃないけれど、いろんなことが面白くて帰りたくなかった。なんといっても人が良い。人懐っこい上にそれぞれのキャラが立ちまくってる。ちょっとでもイタリア語がわかるとなるとものすごい勢いで寄ってきて、しゃべるしゃべる。何事もスムーズで人はスノッブな北にはない、高温な感じは、ストレスのたまっている人に最適の良薬。一人になりたい人にはちょっと不向きかもしれないけれど。 今回はリーパリ、サリーナ、パナレアに滞在し、ストロンボリ、ヴルカーノは日帰り。諸島の中心地リーパリでは、陽気が服着ているようなタクシー運転手に島案内を頼み、サリーナでは8年前に知り合った名物おまわりさんと再会、パナレアはどこへ行ってもとあるホテルグループが全てを牛耳っていて、島それぞれの出来事に一喜一憂、化粧していたのに気がつけば真っ黒に日焼けして、この年でこの焼け方ってありえないと嘆きつつも顔は笑っている、そんな日々。 もちろん、ごはんも美味しい。リーパリではマリーナ・コルタ広場のAl Pescatoreが島ワイン充実、サリーナでは元俳優のサンティーノおじさん営むA Cannataのセミフレッドとカンノーリが秀逸、パナレアはホテルQuartaraの女主人ご推薦のDa Francescoでスパゲッティ・アッラ・ディスグラツィア(不評なスパ、という名)を堪能。さらに、ネコもイヌも期待どおりに自由気ままだし、ここを第二の故郷にしないわけがない。 写真はそれこそ山のように撮ったけれど、あえて選ぶとすればこれ。いつ見てもウインドウで置物状態だったサリーナのネコ。mnm

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