Zibibbo@Firenze
日頃、機会をつくって行ってみようと思っていたお店に、知人が日本からやってくるツアーの料理教室候補としてロケハンしたいというわけで、ようやく行けた。中心街からはタクシーで15分ほど、料金にして14ユーロほど(夕方料金)のやや郊外にある。もう少しでアペニンのトスコ・エミリアーノの山裾というあたりで、窓からは木々を透かして夕焼けが見える。 ここはチブレオのオーナーシェフの元奥さんが営むリストランテ。客席にはビジネスディナーのグループ、妙に日焼けした若いカップル、小金のありそうな若い夫婦+幼子、といった中の上クラスの人々がいる。病院が近いせいで、お昼はもっといろいろな人たちが来るらしい。 メニューはA4一枚に、前菜からドルチェまでが記されている。それぞれ7〜10品ほどのバリエーション(ドルチェは4種類ほど)。ざっと見たところ、肉も魚もまんべんない品揃えで、料理名も余分はファンタジーを排したシンプルでわかりやすい感じ。どんな人が来ても対応してくれそうなところに好感を覚える。 量よりも丁寧に食べようと思い、プリモとセコンドに絞ってみた。プリモはアランチーノ・ディ・リゾ(お米のコロッケ)、セコンドは本当はイワシのベッカフィーコにしたかったが、知人がそれを所望したのでマグロのピンクペッパー風味にする。アランチーノは南の島帰りゆえのノスタルジー気分で選んだのだが、二口三口で食べられるくらいこぶりで、米と合わせたラグーもトマト風味ではなく肉の味が全面的に支配し、ぬるま湯的ノスタルジック気分を吹き飛ばしてくれた。マグロは注文時にカメリエーレが「回りは火が通っていますが、中は生ですよ」とご丁寧に説明してくれたが、きちんとその通り正しいたたき状態になっており、こういう仕上がりが好きな人には満足いただけそうな一品であった。 ドルチェも少し味見したけれど、イチゴをのせたクリームタルトは品のよい甘さと旬のイチゴの相性がとても良。でも、みんなが「甘くなくて美味しい」と評するのに違和感を感じた。甘くないのが美味しい、っておかしくない? mnm ワイン担当よりこの夜のワイン。まずはメニューにシチリアン・タッチの内容が多かったためシチリアの白Cusumano“CUBIA2004″。Palermo近郊Ficuzza産のInsolia100%。20HLの大樽で発酵、6ケ月熟成。非常に辛口。ドライレモン、アカシアのハチミツ。 次いで赤はTenuta di Torinoro“Le Cupole2003″。Siena近郊Sarteranoのワイナリーで、フラッグシップワインは同名のTenuta di Trinoro。昔は”Tenuta di Trinoro”が”Le Cupole di Trinoro”の名前でリリースされていたけれど復活した1999以降は”Tenuta di Trinoro”のセカンド格に。エチケットも2001年より現行タイプに変更。CF、MR、CSその他。酸も豊かで厚みあるボディー。14%と高いけれどジャミーな甘さも兼ね備えた骨太ワイン。35ユーロ(!!)MASASAPORITAをもっと見る
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これを読んで、久しぶりにうまいイタリアンが食べたーい!病にかかりました。
このブログに出てくる、「自分でも行けそうな、行きたいところ」をメモしておいたりはするんですが、張り切っているときに限ってちっともチャンスが無いっすね(泣)
あー、おなかすいた
お久しぶりです、ヒロ吉さん。
行きたいけれどなかなか行けないところって結構ありますね。しかも、結構近いところにあるはずなのに。ミラノよりもはるかに小さいフィレンツェでこれって、もしかして、私は不精ものってことですかね。
でも、「行きたいけれどなかなか行けない」の筆頭はパリ。日本からよりもよっぽど近いのに。卒業旅行以来だから、十ウン年、行けてません。mnm
えっ、パリ!?
意外だ、と思いつつそんなものかもしれないとも…。
イタリアには1年だけ住むから!、という予定でその間に行こうと思ったロンドン、パリ、には行ったものの、バルセロナにどうしてもたどり着かない!!
その分、ストックホルムや、シチリアのコアな部分に行ってるからいいとしても、建築士でバルセロナに行ってないのはちょっちヤバイ気がしてます。
あこがれなの、バルセロナ!